大麻を室内栽培しよう
多くの人が「大麻を室内栽培できたらいいのにな」、と考えた経験を持っているでしょう。
実は大麻の室内栽培は、(技術的には)難しいことではありません。
多少の知識と初期投資があれば、誰でも可能です。
まずは室内栽培で必須となる物を揃えましょう。
最低限以下のものがあれば、室内栽培は可能です。
グロウボックス
グロウボックスとは、大麻を育てるための「栽培室」のようなもの。
大麻が育ちやすい環境を作ったり、光を遮断したりする特別なボックスです。
グロウボックスがなければ何もできません。
Amazonや楽天市場において、10,000~40,000円程度で販売されています。
グロウボックスはサイズもさまざま。
1株あたり、40x40x80cmの大きさが必要です。
どれくらいの規模で大麻を栽培するのか見合わせながら、グロウボックスを選びましょう。
LED光源
大麻を室内栽培する場合、日光は当てられません。
したがってLED光源を、日光の代替とします。
蛍光灯なども光源として使えますが、光量に不安が残ります。
したがって光源は、LEDにするのがおすすめです。
蛍光灯と違って、電球を取り換える機会も少なくて済みます。
1株あたり700Wの光量が必要だとされているので、それを目安にしてください。
サイズやW数にもよりますが、10,000円前後の予算があれば、使用に耐えうるものは入手できるでしょう。
ライトタイマー
ライトタイマーは、光源の電源を自動でON/OFFに変える機器です。
大麻栽培は、「光源を照射する」・「光源を絶って暗所にする」ということを繰り返します。
したがって光源は、適宜ON/OFFしなければいけません。
そのうえでライトタイマーは、かなり役立ちます。
なくてもかまいませんが、あったほうが断然便利です。
ライトタイマーは、500円から2,000円程度で入手できます。
ただし、あまりにも安いものは、故障のリスクという側面からおすすめできません。
脱臭用カーボンフィルター
匂いが溜まるので、脱臭フィルターも必要です。
脱臭用カーボンフィルターがあれば、外に匂いが漏れるのを防げます。
活性炭を使ってフィルタリングするものであり、効果は強力。
15,000円程度あれば、使用に耐えうるものが手に入ります。
植木鉢
植木鉢は、おおよそ「10〜15ガロン」程度のものを選びましょう。
大麻は、意外と根っこが広がる植物なので、スペースはじゅうぶんに確保しなければいけません。
植木鉢の材質としては、
- プラスチック
- セラミック
- 紡織繊維
の3種類が挙げられます。
基本的には一長一短なので、どれを選んでも問題はありません。
プラスチックのものが1,000円前後で手に入るので、ひとまずこれでもよいでしょう。
エアーポットという、特別な植木鉢も、選択肢として考えられます。
エアーポットは価格が3,000円前後からと割高ではありますが、通気性や排水性に優れています。
大麻を室内栽培するにあたっては、うってつけの植木鉢と言えるでしょう。
土
大麻の室内栽培における土は、「培養土」と呼ばれるものがベスト。
さらに「パーライト」というものが含まれているのなら、なおのことよいでしょう。
とはいえ、パーライトは必須ではありません。
大麻と言えども要するに植物なので、適当な培養土をあてがっても室内栽培は成立します。
迷うようなら、以下のものがおすすめ。
値段が安いうえに栄養土も高く、まず間違いありません。
肥料
大麻には、窒素・カリウム・リン酸の3種類が、肥料として必要です。
とはいえ大体の肥料にはこの3種類の物質が含まれています。
したがって基本的には何を選んでも問題ありません。
強いて言うなら、「フローラブルーム」のものがおすすめ。
大麻の室内栽培を前提とした肥料なので、まず間違いはありません。
これは1,000円から1,500円程度で購入できます。
加湿器
室内の湿度を適切に管理するため、加湿器は必要です。
正確に測れるものであれば、なんでもかまいません。
ただしグロウボックスのサイズによっては、加湿器がスペースを圧迫する場合もあります。
それで大麻が育たなくなるというわけではありませんが、何せ狭苦しくて面倒です。
グロウボックスのサイズにフィットしたものを選ぶのがおすすめ。
温度計
室内を、大麻栽培に適した温度にするため、必要となります。
正確に測れるものであればなんでもかまいませんが、やはりスペースを圧迫しないように配慮しましょう。
また、あまりにも安すぎるものは正確性に欠けるため、おすすめできません。
温度の調整は、大麻栽培においてもっとも重要なポイントのひとつ。
ここはある程度、コスパよりも性能を優先しましょう。
ECメーター
ECメーターとは、肥料の濃度を測るものです。
大麻は肥料過多になると、正しく発育しない植物。
大麻にとって適切な肥料濃度に調整するため、ECメーターは必須となります。
ECメーターの価格は物に寄りますが、10,000円あればそれなりのものが入手できるでしょう。
肥料濃度は、「ph」という単位で示されます。
以後、「ph」という単位を使って解説するので、覚えておいてください。
大麻を室内栽培するのは違法
何をどう解釈しても、大麻の室内栽培は日本では大麻取締法に違反します。
「栽培ではなく勝手に群生していた」というような言い分は、まず通用しません。
室内栽培が違法となるのは、「大麻の所持が違法とされているから」です。
法律的には栽培=所持になっています。
勘違いされがちですが、使用は取締り外であり、違法なのは所持のほうです。
大麻の室内栽培はバレる?
室内栽培の母数が確定しえないので、バレる確率を正確に計算することは不可能です。
とはいえ、室内栽培がバレるケースはときどき聞かれます。
原因としては、
- 関係者からの証言
- 周辺住民からの通報
- 消費電力の異常な増加
- 警察による裏付け調査
によって、警察に踏み込まれてしまうというもの。
関係者からの証言とは、すなわち「あなたが大麻栽培をやっていると知っている人が、警察にそれを知らせてしまう」ということ。
大麻栽培をしていることは、親友でも家族でも、絶対に公言してはいけません。
特に大麻の匂いなどを密封せずに外部へ流していると、「異様な匂いがする」と通報されてしまいかねません。
大麻の葉っぱや花弁自体に、さほど匂いはありません。
しかし花が咲いてしまうと、強烈な甘い匂いを発するようになります。
これが原因で通報されてしまう例は、枚挙に暇がありません。
また、消費電力の異常な増加も、警察に尻尾を掴まれる原因です。
多くの株を育てている場合、グロウボックスはじめ、さまざまな形で電気が必要となります。
ほとんど24時間稼働している各機器は、消費電力を大きく上振れさせます。
それをヒントに警察からマークされて、証拠をおさえられて逮捕されるというわけです。
大麻の栽培が大規模であればあるほど、警察に見つかる可能性は高くなります。
冒頭でも述べましたが、本記事は日本国内での大麻栽培を勧めているわけではありません。
大麻の室内栽培は、それが合法だとされている国で実施してください。
大麻の室内栽培で逮捕されてしまったら?
もし大麻の室内栽培で逮捕されてしまった場合、有罪であれば7年以下の懲役が課せられます。
罰金刑はありません。
つまり有罪になった時点で、懲役判決は確定しているというわけです。
初犯であれば、ごく短い懲役と、3年程度の執行猶予が判決として出されるでしょう。
刑務所に収監されるという、最悪のパターンは免れます。
しかし初犯だからといって、確実に懲役刑が免れるわけではありません。
- 栽培している大麻の株数が多い
- 栽培している目的が、商業目的である
- 余罪が大きい
といったケースでは、初犯でも実刑判決が下されるかもしれません。
また、株数や余罪が大きければ大きいほど、懲役年数も長くなる傾向にあります。
ちなみに大麻栽培を理由として逮捕された場合、不起訴となるケースはほとんどありません。
そして起訴された場合、99%以上の確率で有罪判決が下されます。
というリスクについては、よくよく理解しておきましょう。
まとめ
本記事では、大麻の室内栽培に必要なものと、法律的なリスクについて解説しました。
意外にも室内栽培に必要なものは、難なく揃えられます。
ほとんどがAmazonで揃えられるし、少し足を伸ばせばホームセンターなどでも購入可能です。
ぜひ本記事を参考に、準備を進めてもらえればと思います。
後編では、大麻が「種」の状態から、収穫できるようになるまでの基本的な流れを解説します。
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