昭和の時代から、「歌手が、大麻や薬物の所持・使用によって逮捕される」というケースが後を絶ちません。
平成、そして令和になっても、大物アーティストが次々と逮捕されています。
本記事では、過去に大麻や薬物関連の記事で逮捕された歌手・アーティストについてまとめています。
田中聖(元KAT-TUN、現Inct)
判決:不起訴処分
田中聖は、元KAT-TUNの一員。
2017年5月24日、東京都渋谷区で大麻を所持していたとして逮捕されました。
ジャニーズ事務所から大麻取締法違反による逮捕者が出たという事実は、たいへん大きなショックをもたらしました。
ただし証拠不十分により、不起訴処分となっています。
田口淳之介(元KAT-TUN)
判決:懲役6ヶ月、執行猶予2年
KAT-TUNからは、もう一人逮捕者が出ています。
2019年5月22日、田口淳之介は、「自宅で大麻を所有していた」として逮捕されました。
大麻の中ではもっとも強力な効果を持つ「バッズ」として所有していたとのこと。
ちなみに田口は、2009年からのべ10年間、大麻を吸っていたと供述。
KAT-TUNの活動期間は2006年から2018年なので、たいていの期間は大麻を吸いながら活動していたということになります。
「リーガルハイ」などの大ヒットドラマにも出演しており、田中聖が逮捕されたときよりもショッキングなニュースとして取り扱われました。
二人が逮捕されたことが原因で、「他のジャニーズタレントも大麻を吸っているのでは?」と、うがった見方をされるようになってしまいました。
残念ながら「大麻を吸っていない」と言えるような根拠はなく、むしろ何人かは吸っていると考えるのが自然です。
練マザファッカーDO
判決:懲役3年(実刑判決)
ヒップホップグループ「練マザファッカー」の主要人物。
2018年、大麻所持の疑いで逮捕されました。
普段から「大麻を吸っている」というようなことを示唆する発言が目立ったため、HIPHOPファンは「あ、やっぱり」というリアクションでした。
D.Oは、2009年にも大麻所持で逮捕されています。
HIP HOPと大麻の根深い関係が、彼の逮捕歴からうかがえることでしょう。
2009年に逮捕される直前には、ダウンタウンの番組「リンカーン」に出演していました。
毎回HIPHOPが市民権を得かけたタイミングで逮捕されてしまうので、キャリア的にはかなり損をしている人物です。
谷口愛理
判決:証拠不十分による不起訴
元HKT48所属のアイドル。
2020年4月29日、福岡市内で大麻を所持していた疑いで逮捕されました。
元AKBグループ所属者から逮捕されたということで、相当な話題となりました。
大麻所持事件としては珍しく、「証拠不十分」で不起訴になっています。
本人曰く、「交際相手の持っていたもので、私は知らない。保管していただけ」とのこと。
これが「意図して所持していたとは断言できない」と判断されたと見られます。
大麻所持の報道により、キャバクラ嬢へ転身していたことも発覚。
不起訴ではありますが、本人にとっては伏せておきたいことが多々発覚してしまいました。
JESSE・金子賢輔(RIZE)
判決:JESSE→懲役2年、執行猶予3年 金子賢輔→懲役6ヶ月、執行猶予3年
人気ロックバンド「RIZE」からは、一気に二人の逮捕者が出ました。
ボーカルのJESSEとベーシストの金子賢輔は、2019年7月19日、東京都内で大麻を所持していたとして逮捕されます。
JESSEの方は、さらにコカインの所持まで発覚。
薬物については、夏フェスなどの裏側で入手した、というようなことも述べているようです。
UZI
判決:懲役3年、執行猶予5年
UZIは、フリースタイルダンジョンで司会進行を務めるラッパーです。
しかし、2019年1月15日、自宅で大麻を所持していた容疑で逮捕されてしまいました。
ヒップホップがブームを通り越して、文化として根付き始めたころに逮捕され、ヒップホップシーンは大きな影響を受けました。
本人は「自分が使うためだけに持っていた」と主張していますが、所持量が600gとすさまじい量でした。
明らかに「営利目的」が疑われ、重罪になると思われていましたが、実刑判決は免れています。
現在はフリースタイルダンジョンの司会進行を降りたものの、引き続きヒップホップシーンで活躍しています。
長尾大(元Do As Infinity)
判決:懲役2年、執行猶予4年
長尾大は、Do As Infinity全盛期を支えたギタリスト。
脱退後は音楽プロデューサーに転身して活躍していました。
浜崎あゆみ、Every Little Thing、EXILEなどに楽曲提供しており、業界きっての功績を残していました。
「陽の当たる坂道」を作曲したのもこの人です。
しかし2020年7月29日、覚醒剤取締法に違反として、宮崎県内で逮捕されてしまいます。
ヒットメーカーとしての名声を欲しいがままにしていた彼の逮捕は、衝撃を持って受け止められました。
というように音楽プロデューサーが大麻や薬物で逮捕される例は、後を絶ちません。
漢 a.k.a GAMI
判決:未確定
ヒップホップブームを牽引してきた、たいへん著名なラッパーです。
2020年5月2日、都内で乾燥大麻を持っていたとして逮捕されました。
ラッパーとしては伝説的な人物であり、若者から絶大な支持を受けていました。
普段から楽曲やパフォーマンス中に、「俺は赤い目だぞ」(今、大麻を吸っているぞ」と語るので、「まあ、彼はやっているだろう」と見られていました。
また、先述の「フリースタイルダンジョン」にも出演。
UZIに続いて二人目の逮捕者であり、これが原因でフリースタイルダンジョンは終了へ追い込まれました。
さらに逮捕後、覚醒剤を所持していたことも発覚。
大麻だけではなく覚醒剤にも手を染めているというのは流石に予想外であり、多くのヒップホップファンがショックを受けるに至りました。
ちなみに先述の「練マザファッカー」とも深い繋がりがあります。
沢田憲一
判決:懲役1年6ヶ月(実刑判決)
NHKで「歌のお兄さん」として活躍していた歌手・タレント。
2019年11月9日、自宅で大麻を所持していたとして逮捕されました。
さらに尿検査で覚せい剤の陽性反応が出たため、覚せい剤取締法違反でも再逮捕。
1996年から8年間、NHKで活躍しており、多くの人が沢田を見て育っています。
健全さをウリにしていた彼が大麻と薬物で逮捕されたことは、衝撃を持って受け止められました。
<以後、更新予定>
逮捕はされていないけれど、大麻を吸っている歌手はたくさんいる?
単に逮捕されていないだけで、実際には大麻を吸っている人は大勢います。
特にHIIP HOPやレゲエ、ロックバンド関係者には、大麻の愛好者が多く存在していると考えて問題ありません。
ちなみに筆者もラッパーとして活動していますが、大麻、あるいは薬物を摂取する人は当たり前に出会います。
サイファー(駅前などに集まり、ラップを披露しあう集まり)に行くと、平気で大麻を吸い始める人がいます。
リリースパーティーやイベントともなると、揃いも揃って大麻を吸うのが日常風景です。
またHIPHOPに近いロックバンドメンバーなども、当たり前に大麻を吸っています。
中にはライブハウスに持ち込んできて、あちこちで振る舞っている人もいました。
というようなことからUZIや漢 a.k.a GAMIが大麻を吸っていたことは、筆者にしてみれば正直何も驚きはありません。
(覚醒剤は予想外でしたが)「あぁ、漢さん、ヘタ打ったんだな」というような感想です。
RIZEのJESSEや金子が大麻を吸っていたということにも、ショックはありませんでした。
大麻を吸っているかどうか、見分ける方法
「自分の好きなアーティストは、大麻を吸っているのだろうか?」と思っている人もいるでしょう。
そんな時は、アーティストの楽曲をじっくり聴いてみてください。
もし大麻を吸っているのであれば、それをほのめかすような歌詞が登場しているケースがあります。
たとえば「SiM」というバンドは、「KiLLiNG ME」という曲の歌詞から、「ああ、多分大麻吸ってるな」と推測できます。
この楽曲の歌詞は「君はいつもそばにいてくれるから最高だ」というようなことを歌っていて、表面的にはラブソングです。
ただし途中で、「ほら、もう4:20だ」という一説が出てきます。
4:20(フォー・トゥエンティ)とは、大麻の俗称です。
これを踏まえれば、「君(大麻)を吸って、いつでも最高の気分だぜ」という曲に解釈できます。
まとめ
大麻や薬物は、やはり著名なアーティストの間に深く浸透しています。
特に大麻とかかわりの深い音楽ジャンルを演奏している人は、当たり前のように吸っています。
彼らは「大麻を吸う、薬物をやる=ROCKやHIPHOPな姿勢を取っている」と考えているようです。
筆同じような価値観に沿っている人も多いでしょう。
しかし大麻はまだしも、薬物を摂取することには相当なリスクがあります。
彼らに憧れるあまり、薬物には手を出さないようにしましょう。