- CBDが結晶化してしまった
- ドライヤーで溶かしたらイケそうだけど、大丈夫かな?
- 結晶化したら品質が悪くなるのか?
上記のように考えている人は多いでしょう。CBDアイテムは、CBDが全体に均一に分布しているからこそ、安定して効果が出ます。
もしCBDが結晶化して一か所に固まっていると、結晶の部分を使ったとき効果が強すぎると感じるかもしれません。逆にCBDが入っていない部分だけを使ったときには効果が得られなくなります。
これではムラがありすぎて、CBDアイテムを使いづらいですね。
そこで本記事では以下の点を解説します。
- CBDが結晶化した場合の溶かし方
- CBDが結晶化する原理やデメリット
CBDがカチカチになって困っている人はぜひご参考にしてください。
CBDが結晶化したらドライヤーで溶かす?4つの方法を解説
CBDが結晶化した場合、急速に温めてはいけません。熱によって変質して、本来の効果が発揮できなくなるからです。そうするとせっかく購入したのに何もメリットが得られないゴミになるため注意してください。
そのうえで結晶化したCBDを変質させずに溶かすには、以下の方法が挙げられます。
- お湯で温めて溶かす
- ポケットに入れてゆっくりと溶かす
- ライターで炙って溶かす
- 哺乳瓶ヒーターを使う方法も
- PGやMCTオイルで溶かす
このいずれかの方法を用いれば、CBDに余計な熱を与えず安全に溶かせます。それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
お湯で温めて溶かす
一番手っ取り早いのはお湯で温めて溶かす方法です。手順は以下のとおり。
- CBDアイテムそのものを、ジップロックに入れる
- オモリになるものを入れる(お湯の中に沈めるため)
- お湯を沸かして、50〜60度くらいまで温める(多少気泡が現れる程度)
- ジップロックを入れる
- そのまま30分ほど放置する
この方法でCBDアイテムにちょうどよい熱が加えられ、結晶化した部分を溶かせます。
注意したいのはぐつぐつと沸騰したお湯に入れないこと。そんな温度に晒してしまうと、CBDはあっという間に変質して、本来の効果を発揮できなくなります。
50度〜60度ないし、多少気泡が現れる程度にとどめましょう。
また、そもそも容器の耐熱性が低い場合にも注意してください。ビンなどであれば問題ありませんが、例えばCBDクリームの容器などは熱に弱く、それ自体が溶けて大惨事になるかもしれません。
ポケットに入れてゆっくりと溶かす
急いで溶かす理由がないなら、ポケットに入れてゆっくり溶かす方法もあります。これなら高熱でCBDをダメにすることもないので安全です。
やり方は非常に簡単。できるだけ肌に近いポケットにCBDアイテムの容器を持ち歩きましょう。
小さいとき、ポケットにキャンディやチョコレートを入れて、ドロドロにしてしまったことはないでしょうか?それと同じ現象を、CBDアイテムに引き起こそうと言うのが狙いです。
1日持ち歩いていれば、ある程度結晶化は改善されているでしょう。
注意したいのは破損で、座ったり、どこかにぶつかったりするとき容器が壊れてしまうかもしれません。そうすると中身が漏れ出してムダになってしまうので十分に注意してください。
ライターで炙って溶かす
多少荒い方法ですが、ライターで炙って溶かす方法もあります。要するに容器の近くに火を近づけて、その熱で中身を溶かそうというわけです。
ただし気をつけてほしいのは、やはり火事。何らかの理由で引火して炎がどこかへ燃え移らないように注意しましょう。
もちろん、炙りすぎにも注意です。長い時間高熱に晒してしまうとCBDが変質してしまい、正しい効果が発揮できなくなるかもしれません。
また容器自体を溶かさないように注意してください。例えばプラスチックが溶け出してCBDに混ざったりすると危険です。
それを摂取することで健康を害する恐れがあります。炙りすぎには注意しましょう。
哺乳瓶ヒーターを使う方法も
変わったところでは哺乳ヒーターを使うという方法もあります。
そもそも哺乳ヒーターとは、赤ちゃんに与えるミルクを体温程度に温めるための道具です。
これを使えば、加熱しすぎることなく、ほどよく結晶を溶かせます。
ちなみに哺乳ヒーターは2,000円くらいで購入可能です。
別に赤ちゃんに与えるものではないので、滅菌性などを気にする必要はありません。とにかく最低限機能して安いものであればなんでもOKです。
PGやMCTオイルで溶かす
PGMCTオイルで結晶化した部分を溶かす方法があります。
PGとはプロピレングリコールという物質の略称。MCTオイルは中鎖脂肪酸が含まれたオイルのこと。
これらは結晶化したCBDを溶かす作用を持っています。つまり結晶化したCBDアイテムとPGおよびMCTオイルを混ぜれば、カチカチになった部分を溶かせます。
この方法の最大の利点は、熱をいっさい使わないこと。つまりCBDを加熱しすぎてダメにするリスクがありません。
一方でPGとMCTオイルを入れたぶん総量が増えてしまいます。つまり、CBD濃度が薄くなるわけです。
「CBDが薄くなって効き目が減るのは嫌だ!」と考えているなら、PGおよびMCTオイルを使うのはやめておきましょう。
ストーブの上に置いておく
古典的な方法ですが、ストーブの上に置いておくのもよいでしょう。多少時間はかかりますが、ちょうどよい温度で結晶化した部分を溶かせます。
冬場にストーブを出しているなら、この方法でかまいません。
問題は、ストーブから伝わる熱がさほどでもないので時間がかかること。また、「必ずストーブの電源を入れなければいけない」という点です。
冬場ならまだしも夏場には使えないやり方なので注意してください。
最悪ドライヤーで溶かかしてもよい
できることならドライヤーを使わないほうがよいでしょう。ドライヤーはかなり強い熱を発生させるため、CBDを変質化させる可能性があります。
とはいえ、長時間当てないのであれば大した問題にはなりません。少しずつ結晶の状態を確認しながらであれば、加熱しすぎることはそうそうないでしょう。
CBDが結晶化するのっておかしい?
結論から言うとCBDが結晶化するのは決しておかしいことではありません。不良品なわけでも、異常な現象でもないので安心してください。
CBDが結晶化するメカニズムと起こりやすい要因
なぜCBDが結晶化するかというと、「オイルに溶け込めるCBD総量が、温度で変わってしまうから」です。
中学のときに、理科の授業で「飽和水溶液」「溶解度」というのを習ったのを覚えていますか?
物質が液体に溶けられる割合は決まっています。溶解度以上には溶け込みません。そしてこの溶解度は、温度によって変動します。
つまりCBDアイテムの容器が冷えてしまうと、CBDの溶解度が下がってしまうわけです。そうするといずれこれ以上物質が溶け込めない状態の液体、つまり飽和水溶液の状態になります。
そうすると、溶け込めずにあぶれたCBDが結晶として現れるわけです。要は物理的な法則で結晶化が起こっているのであって、商品に欠陥があるわけでも、異常な現象が発生しているわけでもありません。
CBDが結晶化しやすいのは?
CBDが結晶化しやすい要因として、以下4つが挙げられます。
- CBD濃度が比較的高い
- 気候の変化
- 保存状況が悪い
- テルペンが多量に含まれている
それぞれについて詳しく解説するのでご参考にしてください。
CBD濃度が比較的高い
まずCBD濃度が高いアイテムは結晶化が起こりやすいといえます。溶解度の限界を超えやすいからです。
先ほど、液体に溶け込めるCBDの総量は溶解度で決まっていると解説しました。もしCBDがほんのわずかしか入っていないなら、たとえ温度の変化があっても溶解度をオーバーするまで余裕があります。
一方高濃度のCBDアイテムは、そもそも溶解度の限界に近い状態にあるわけです。だから低濃度のものと比較して、飽和水溶液になりやすく、結晶化も起こりやすくなります。
逆のことを言えば結晶化が起こるCBDアイテムは、本当にCBD濃度が高いため評価できる、とも言えるでしょう。
もし高濃度のCBDオイルなどを持っているのであれば、結晶化が起こらないようになるべき注意したいところです。
気候の変化
CBDが結晶化するのは、温度による溶解度の変動が直接の原因です。つまり気候が変化した寒くなるから溶解度が下がり、さらには結晶となりやすいわけです。
要するに結晶化が起こるなら、だいたい冬場でしょう。特にエアコンのかかっていないキッチンなどに置いているなどの背景があればあっという間に結晶化します。
できるだけ暖かい場所で保温するようにしましょう。といっても常にエアコンを回しっぱなしにするわけにもいかないため、普段から布に包んだり、箱に入れたりして断熱する必要があります。
テルペンが多量に含まれている
テルペンが多量に含まれている場合も、結晶化が起こりやすいと言われています。
この理由は科学的に裏付けられていません。ただし普通に考えるのであれば、「テルペンが含まれている分液体の総量が少なく、溶解度が低いから」でしょう。
要するにテルペンがCBDの溶け込める場所を奪っているから、CBDたちがあぶれて結晶になりやすいというわけです。似たような理由で香料やグリセリンが多分に含まれている場合も結晶化しやすいでしょう。
関連記事▶︎CBDアイテムに欠かせない、テルペンってなに?
CBDリキッドは固まるものだと考えるべき
「めんどくさいから結晶化させたくない!」と考えている人も多いでしょう。いちいち湯煎して溶かすのはたしかに面倒な作業です。
ただし夏場などは別として、CBDアイテムは温度の変化によって簡単に結晶化します。こればかりは物理の法則なので覆しようがありません。
CBDアイテムが結晶化しないように管理するとなると、かなり気を使います。いっそ「たまに結晶化するものであって、湯煎などの手間がかかるのは仕方ない」と割り切っていきましょう。
CBDリキッドが結晶化した場合のQandA
本記事ではCBDリキッドの結晶化について解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。
- 結晶化したCBDリキッドは品質が悪くなる?
- CBDカートリッジが結晶化した場合はどうすればよい?
- CBDワックスが結晶化した場合はどうすればよい?
- CBNリキッドが結晶化してしまった場合は?
- CBDディストレートとは何か?
結晶化したCBDリキッドは品質が悪くなる?
結論から言うと、CBDリキッドが結晶化したからといっていきなり品質が悪くなるわけではありません。要するにもう一度溶かせば元に戻ります。
ただし、さすがに「結晶化させて→溶かして」というルーティンを繰り返していたら、何かしらの劣化が起こるかもしれません。またCBDではなくテルペンやオイル自体の品質が落ちる可能性もあります。
CBDカートリッジが結晶化した場合はどうすればよい?
CBDカートリッジが結晶した場合は、湯煎するのが一番よいでしょう。ドライヤーなどでは熱が通りづらいからです。
しかし湯煎すれば全体からゆっくりと温められます。ただし容器の材質次第では熱で割れる可能性もあるため、注意してください。
CBDワックスが結晶化した場合はどうすればよい?
CBDワックスが結晶化した場合は、ゆっくり溶かしましょう。CBDワックスの容器は基本的にプラスチックなどでできており、耐熱性がさほどでもありません。
そうすると湯煎したり、火で炙ったりすると容器のほうが先に溶けてしまう可能性があります。そうすると溶けたプラスチックを誤って摂取する羽目になるかもしれません。
さすがにこれは避けたいところなので、CBDワックスはポケットに入れて持ち歩いたり、ストーブの上に置いたりして対処しましょう。
関連記事▶︎最強にキマる!CBDワックスランキング5選
CBNリキッドが結晶化してしまった場合は?
CBNリキッドが結晶化した場合も、大してやることは変わりません。起こっている現象は同一だからです。CBD同様、温め過ぎに注意して溶かすようにしましょう。
CBDディストレートとは何か?
CBDディストレートとは、「たとえ高濃度であっても結晶化が起こらない」という趣旨のCBDアイテムです。
実はユーザー以上に企業は、「CBDが簡単に結晶化してしまう」という問題を抱えていました。その失敗を経験したユーザーが、「買うのはやめよう」と判断してリピートされないからです。
そこで開発されたのがCBDディストレート。CBC・CBG・CBNという、CBD以外のカンナビノイドを混ぜることで、結晶化が起こらないように計算されています。
これを利用すれば、結晶化に悩まされるケースがかなり少なくなります。「毎回カチカチになってめんどくさい」という人はCBDディストレートを使ってみるのがよいでしょう。
まとめ
本記事ではCBDの結晶化について解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしておきましょう。
- CBDが結晶化したらとにかく溶かせばOK
- ただし加熱しすぎるとCBDが変質して効果を発揮しなくなるため注意
- 溶かすには「湯煎」や「ポケットに入れる」などの方法が考えられる
- 結晶化が起こること自体はおかしな現象ではない
- 高濃度、もしくはテルペンが含まれている場合は結晶化が起こりやすい
- CBDディストレートなら、結晶化しづらいため便利
ひとまず安心して欲しいのは、CBDの結晶化はよくある話であること。別に異常な現象ではなく、健康に影響するわけでもないため、安心してください。
ただ、結晶化されると溶かす手間が生まれるため、面倒なのは間違いありません。もしその点が気になるなら、ディスティレートのCBDアイテムを使うのがよいでしょう。
関連記事▶︎CBDリキッドは高濃度の効果は高い?キマれるの?効き目を高めるには