フリースタイルバトルで、今や不動の地位を築き上げたAuthority。
ラッパーとしてあらゆる称号を総なめにしてきた彼は、現在のシーンでもトップを突っ走っています。
- Authorityってどんな人なんだろう?
- どんなラップをするんだろう?
- 音源はあるんだろうか?
上記のようなことを考えている人も多いでしょう。
本記事ではAuthorityのことを詳しく解説するので、ぜひ読んでみてください。
ラッパー・Authorityの基本情報
Authorityってラッパーが髪切ってリズアートにしか見えない件 pic.twitter.com/cNs87iiymD
— 超電磁砲 (@RailgunO_O) May 9, 2021
Authorityは青森県をレペゼンしているラッパーです。
2019年にはUMB本選でグラントチャンピオンに輝き、さらにはKOKでも準優勝。
あわや2大大会制覇かというレベルのスキルを持っています。
現在はバトルからやや離れつつ音源制作に打ち込んでいる様子です。
Authorityのプロフィール
Authorityのプロフィールは、あまり詳しいことがわかっていません。
- 本名:不明
- 誕生日:1997年5月5日
- 出身地:青森県黒石市
- 血液型:不明
- 身長:不明
- 公式サイト:なし
まず、最近のMCとしては珍しく本名が判明していません。
さらに公式サイトを持っておらず、割と情報が見えにくいラッパーです。
オーソリティー?アウソリティー?
Authorityの読み方は基本的に「オーソリティー」です。
かつては「アウソリティー」と名乗っていましたが、どうやら読み間違いだった様子。
それからは「オーソリティー」と発音しています。
なおAuthority(直訳:影響力)というMCネームは、本人が「自分がラップをやって、周囲に影響を与えるんだ」という思いからつけたとのことです。
実際に彼のラップやスタイルは、シーンにも大きな影響を与えています。
筆者も(ぎりぎり)ラッパーで、もともと韻にこだわるタイプでしたが、彼が出てきてから「いかに言葉遊びを入れるか」考えるようになりました。
Authorityこれまでの経歴。生い立ちは?
Authorityは青森県の黒石市生まれで、周りにラッパーがいない環境で育ちました。
商業高校に通っていましたが、1年間留年するなど、あまり勉強は得意ではない様子です。
高校2年生のとき、高校生RAP選手権11回に出場。
その後は戦極U-22など若手中心の大会で活躍して名前を上げていきます。
転機になったのは2018年のUMB本選。
本人曰く「今年ダメならもうラップから離れよう」と思いながら挑んだ大会で、準優勝という好成績を収めます。
勝った試合はもちろん、決勝で見せた激闘もヘッズに大きな影響を与えました。
翌年2019年はとんでもない強さを発揮し、UMB本選で念願の優勝。
さらには凱旋・SPOTLIGHTでも優勝、KOKでも準優勝するなど、とにかく誰にも止められない状態でした。
現在は東京に拠点を移して音源制作中心の日々を過ごしています。
AuthorityのInstagramとTwitter
AuthorityはInstagramとTwitterを開いていない様子です。
厳密にいうとあるのでしょうが、少なくともヘッズにはわからない形で公開しています。
本人が一般向けに開設するのを待つしかありません。
Authorityの着ている服は?ノースフェイス?
Authorityは割とオシャレなラッパーで、いろんな服を着ています。
もっとも有名なのはフリースタイルダンジョンに出演した際のマウンテンパーカー。
(引用:koben store)
これはTHE NORTH FACEのものですね。
そのほか、
- LEGENDA
- APPLEBUM logo basketball mesh Jerse
- WANNA SHIT IS BUFFED OUT CREW
- TIGHTBOOTH
- H33M Global MeltDown Tee
など、ストリート系列のアイテムが大好きな様子です。
いわゆるB-BOY丸出しのイカツイ感じではなく、原色基調で色鮮やかなアイテムが好きな様子。
Authorityのヘアスタイルはツイスト
Authorityのヘアスタイルといえば、ツイストで覚えている人も多いのではないでしょうか?
2018年から2020年くらいまで、一貫してこの形でした。
2021年以後はバッサリとツイストパーマを切り落とし、エッジの効いた黒髪短髪になっています。
ラッパー・Authorityのバトルについて
Authorityのバトル今日見たけどエグい笑 頑張って制覇して欲しい!#ラッパー #フリースタイルダンジョン pic.twitter.com/Vz1CiUNz3O
— koooi (@1killboY) January 13, 2020
Authorityは、MCバトルで狂ったような強さを発揮するラッパーです。
下記では、
- Authorityのバトルスタイル
- はじめて表舞台に出てきたときのこと
- ベストバウト
について解説します。
Authorityのバトルスタイル
一言で言うと、「何やらせてもすごい」というのがAuthorityです。
- 韻を踏める
- パンチライン吐ける
- フローできる
- リリカル
- アンサーを返せる
- 即興性が高い
- バイブス高い
- 言葉遊びが巧み
というように、できないことがひとつもありません。
もしR-指定を超えるラッパーが出てくるといたら、Authorityなのではないかとも言われます。
特に言葉遊びのセンスはピカイチ「穴だらけのお前のラップ、ビンゴにしてやるぜ」だとか、気の利いたことをポンポン言えるのが強みです。
Authorityが出てくるまでのバトルシーンでは、フローかライムかバイブスか、原初的な部分で競っていました。
しかし彼が出てきてからは、「上手いこと言ったもん勝ち」というふうに変化しています。
はじめて表舞台に出てきたときのこと
Authorityがはじめて表舞台に出てきたのは第11回高校生ラップ選手権のことです。
この頃はから声の質がよく、ACEの弟であるLuizと好勝負を繰り広げました。
ただ、当時はまだスタイルも未完成であり、一回戦で敗退しています。
現在のAuthorityの代名詞とも言える「リリカル」や「言葉遊び」もまだ出てきません。
Authorityのベストバウト
Authorityは2018年から2020年、たった2年の間に限定しても数多くのベストバウトを残しています。
特に本人が「コレでダメならラップから離れよう」という覚悟で臨んだ2018年には、歴史に残る名勝負を演じました。
それからポテンシャルの高さがうかがえるベストバウトをいくつも残しています。
UMB2018本選:決勝Authority VS ムートン
「俺は忍者じゃなくてさラストのサムライ」
Authorityにとって飛躍のきっかけになったのが、UMB2018本選でした。
この年の彼は規格外の強さで、準決勝ではプロップスの塊である輪入道を撃破。
決勝戦では優勝候補筆頭であるムートンとぶつかります。
決勝では先攻だったものの16×2をチョイス、ビートはHipHopeDreamsを選択。
「ぶっつけ本番/無修正動画」など、高度な韻を踏みながら熱いバイブスをぶつけていきます。
ただ、ここで彼の(当時の)悪いクセだった「相手がいいこといったときに食らった表情をする」ところが2度3度出てしまいます。
そこをムートンに厳しく突かれたのち、最後ので完璧に落とされて敗北しました。
しかしこのバトルで「Authorityというのがマジでやばい」という認識が、ヘッズの間で浸透します。
UMB2019本選:決勝Authority VS 早雲
「バカ、生の方がイイだろうが」
翌年の2019年も、Authoriyは決勝へと進みます。
相手は京都代表早雲、彼は2020年大会でUMBで優勝を飾る強敵です。
1本目では決着がつかず、延長戦へ。
先攻でしたが16×2を選び、ビートは禁断の惑星を選択しました。
このバトルには明確に決着がついた瞬間があります。
「バカ、生のほうがイイだろうが」とAuthorityが言った瞬間です。
本人が語るように「過去の自分を突破」した結果、2019年UMBのグラントチャンピオンとなりました。
凱旋MC battle2019年東西選抜夏ノ陣1回戦:Authority VS CIMA
「俺も上げる地方ローカルの狼煙」
UMB本選2018年で結果を残したAuthorityは、大きな大会に呼ばれるようになりました。
凱旋MC battleにも登場、一回戦から安定して強いCIMAと激突。
この試合でも、一瞬で勝負決まりました。
「バティマンボーイは井手上漠君、シュパッ、切り裂く切れ味抜群」
当該大会でのAuthorityは手のつけようがないほど強く、このあとスナフキン・呂布カルマ・U-mallowを倒して優勝しています。
さらっと書きましたが、呂布カルマを倒しているのは本当にすごいことです。
SPOTLIGHT 2019 MC BATTLE決勝戦:Authority VS CIMA
「ICE BAHNなら乗りこなしなれてるってことだよ」
UMB2019本選直前のSPOTLIGHTでも大活躍。
相手はまたしてもCIMAでした。
SPOTLIGHTは大阪の大会なので、Authorityはやや不利な立場にあります。
決勝は3本勝負、1勝1敗で3本目を迎えました。
ビートはICH BAHNのLegacyだったので、初っ端から上記に「乗りこなし慣れてる」で空気を掴みます。
そのあとも、「落ちちゃいけない汚れはイエローって決まってんだよ」などとぶっ刺さる言葉を次々繰り出してCIMAを少しずつ圧倒。
凱旋MC Battleに続いてSPOTLIGHTも優勝、そしてこの直後のUMBでもチャンピオンになるのでした。
Authorityの音源について
Authorityは、すでに20曲ほどの音源を公開しています。
今回は代表曲と最新リリースについて解説します。
代表曲
Authorityの代表曲といえば、おそらく「Dream in」になるでしょう。
バトルから卒業したあとの最初の楽曲です。
バチバチしたバトルが得意なAuthorityですが、音源はかなりしっとりと仕上げられています。
意外な表現の一面に、驚かされる人も多いでしょう。
最新リリース
最新リリースは、12曲入りの楽曲「EMRAL」。
本人の誕生石がエメラルドということで、このタイトルに決まったそうです。
12曲とも個性が際立った楽曲になっており、たいへんな聞き応えがあります。
Authority本人が憧れ続けたSEEDAとのフューチャリング楽曲も収録されています。
まとめ:Authorityはやっぱり強い
黒石のAuthorityさん、最強のラッパー目指す https://t.co/X2G1r2IWTo pic.twitter.com/lVzvp1jtH5
— 東奥日報(青森) (@toonippo) January 30, 2020
2018年をきっかけに、狂ったような強さでプロップスを作り上げたAuthority。
ライム・フロー・バイブス・パンチライン、ラッパーに求められるほとんどすべての能力を持っており、「R-指定を越えられるかもしれない」とさえ言われていました。
現在はバトルシーンからは離れているものの、音源制作に熱中。
ただし大きな大会であれば、(KOKやUMB以外なら)バトルにも出てくるかもしれません。
今後はラッパーとしてどのように活動していくのか注目しましょう。