「大麻を吸うと、どんな気分になれるのか?」
「危険な副作用が出たりしないのか?」
と言うような疑問を持っている人は多いでしょう。
本記事では、実際の体験談を交えつつ、大麻がもたらす作用と副作用について解説します。
本記事を読めば、大麻を吸うと何が起こるのか、ほとんど理解できるはずです。
ぜひ、参考にしてください。
大麻がもたらす作用
まずは大麻が持つ作用について解説します。
「なんとなくいい気分になれる」、と言うような単純なものではありません。
大麻には、数え切れないほど色々な作用があります。
ハイになれる
大麻の作用において、もっとも有名なものです。
気分が高揚し、何もかもが楽しくなります。
また、リラックスした感覚や、多弁になると言うのも、「ハイ」と言う状態に該当します。
ちなみに摂取量が多い、うまく作用が出るなどすると、「ストーンド」と言う状態に入ることも。
ストーンドになると、強烈なハイの感覚が訪れます。
また、浮遊感や幻想的な気分を体感することも。
そしてストーンドという言葉からも分かるように、体が動かせなくなります。
ちなみにこの作用については研究が進んでおり、以下に示すとおり、作用の強度は細かく分類されています。
下に行くほど、強い作用を示しています。
- ニュートラル:(大麻を吸っていない)
- バズ:(ハイの一歩手前)
- マイルドハイ
- ハイ(一般的に語られる作用が生じる段階)
- ストーンド
- ベリーストーンド
- ストーンド・ストーンド
(参考:カンナビススタディ)
ストーンド・ストーンドまで到達すると、「宇宙と一体化する」というような体験が得られると報告されています。
何もかも可笑しくなる
また、どんな些細なことでも可笑しくなる、と言う現象も起こります。
本当に、普段なら絶対に笑わないことでも、すごく可笑しく感じるようになります。
例えば、
- 誰かが大麻を吸うときの表情
- 大麻を吸っているときに、咳き込む様子
- 人の笑い声
- 少し変わったデザインのお着物
と言うようなものに対して、大爆笑するようになります。
何をしても笑いのツボに入る、と言うような感じですね。
もちろん、もともと面白いものを見たり聴いたりすると、いつも以上に可笑しく感じます。
食欲が増す(マンチー)
かなり強烈な食欲を感じる、という効果もあります。
この現象は、スラングで「マンチー」と呼ばれます。
食べ物自体も、美味しく感じられるようになることが多いようです。
マンチーの存在は、疑う余地がない確固たる事実です。
医療現場では、食欲を失った患者に対して、医療大麻で食欲増進させることもあるくらいです。
なお、マンチーになるのは、「インディカ種」のものを摂取した場合です。
「サティバ種」に分類される大麻であれば、マンチーになることはほとんどありません。
大麻を服用することで太りたくないということであれば、サティバ種がおすすめです。
逆にマンチーを体験したいなら、高品質なインディカ種の摂取がおすすめになります。
時間、空間に対する認知が変化する
大麻がよく効いていると、時間や空間に対する認知が変化します。
例えば、
- 近くにあるはずのものが、ものすごく遠くあるように感じる
- 時間の流れが遅く感じる
- ある場所にいるはずなのに、別の場所にいるように感じる
- 何かしらの音が、別の現象が発する音に聞こえる(料理の音が、雨の音に聞こえるなど)
などが挙げられます。
熟睡できる
大麻には、眠気を引き起こす作用があります。
眠気は、ストーンやマンチーなど、アクティブな効果が過ぎ去ったのちに訪れることが多いです。
種や質にもよりますが、それなりに強力な眠気が訪れます。
多少寝る状況が整っていなくても、深い眠りにつくでしょう。
眠りの質は非常に高く、いわゆる「熟睡」ができます。
また、目覚めた時には非常に爽快な気分で目覚められます。
何もかもが愛おしくなる
大麻を吸うにあたって、もっともピースフルな作用です。
人や動物が愛おしく感じられるようになります。
例えば友人に対しては、深い友情や愛着が感じられるようになるでしょう。
恋人に対しては、強烈な愛情が湧いてきます。
また、性的な魅力も、強く感じられるようになります。
猫や犬などに対しても、普段以上に「可愛い」と感じるようになるはずです。
また、草木や花に対しても、愛おしさを感じることがあります。
果てはスマートフォンや机などの無機物にさえ、愛情が湧いてくることも。
その他
上記までが、大麻を摂取することによって得られる作用です。
しかし、他にもさまざまな作用が生じることもあります。
大麻の作用は非常に幅広いのです。
時として、「思考が深くなる」という作用も起こります。
物事を深く考えるようになる、普段では思いつくはずもないことが思いつくというようなかたちです。
強烈に効いている場合、「神秘的な体験」や「全てがつながっていることを悟る」というようなことを経験したりもします。
一方で「思考力が鈍る(リラックス効果の反面)」という作用が起こることも。
例えば明らかに買うべき商品に対して「買うべきか買わないか」判断がつかなくなる、というようなことが起こります。
また、「アントラージュ効果」というものを得ることができます。
アントラージュ効果とは、異なる成分が組み合わさり、相乗効果を発揮することです。
つまり大麻と別の何かを同時に摂取することで、より強い作用が得られます。
ただし、大麻と何を組み合わせれば何が起こるのか、というのは部分については研究が進んでいません。
おそらくアントラージュ効果は、大麻を摂取し続ける中で、偶発的に見つけるものです。
その他、大麻の種類や品質、摂取したシチュエーションや体質次第で、さまざまな作用が生まれます。
大麻の作用は、何の成分で引き起こされているのか?
大麻にはTHC(テトラヒドロカンナビノール)、およびCBD(カンナビジオール)という成分が含まれています。
THCは、「ハイになる」・「マンチー」・「思考が深くなる」というような効能を持っています。
一方でCBDは、「眠くなる」・「リラックス」という効果をもたらすものです。
これらふたつの成分が含まれていることによって、上記のような作用を得られるというわけです。
ちなみに日本で大麻を所持していると逮捕されます。
これは厳密に言えば、「THCの含まれたものを所有しているから」逮捕されているわけです。
対してCBDは、大麻取締役法で所持を規制されていません。
ちなみにCBDを抽出したオイルなども流行しており、日本でも入手可能です。
大麻がもたらす副作用やリスクについて
一方で、大麻には副作用とリスクもあります。
これを理解した上で、大麻を摂取するようにしましょう。
バッドトリップに入る可能性はある
まず、「バッドトリップ」という状態に入る可能性があります。
バッドトリップとは、大麻による作用が正しく現れず、むしろ苦痛が現れるもの。
ある種の副作用ですね。
バッドトリップの代表的な症状は、以下に示すとおりです。
- 悪阻(気持ちが悪くなる)
- 不安な気持ちになる
- 誰かに狙われているような気分になる
- 全てが疑わしく思える
- 血の気が引く
- 気分が落ち込む
ちなみにバッドトリップは、体調や精神状態が不安定なときに大麻を摂取することで生じることが多いです。
また、品質の悪い大麻を摂取すると、バッドトリップに入りやすいです。
依存度はどれくらいのもの?
大麻の依存度は、一般的に報道、周知されるほど高くはありません。
実は、タバコ(ニコチン)やアルコールよりも、依存度は低いです。
大麻の依存度は、タバコの6分の1、アルコールの3分の1程度とされています。
それどころか、大麻の依存度はカフェインにすら劣るという調査結果も出ています。
マスメディアなどでは「大麻は依存性が高い」というようなことを示唆する報道がなされています(これには利権を守るという狙いがあります)。
しかしデータを見れば、むしろ依存度は低い部類に入るということがわかります。
ただし、依存性がないわけではないと言うところには注意しましょう。
実際、大麻中毒で人生を狂わせてしまっている人もいます。
依存性を持つ物質である以上、依存症や中毒のリスクは(わずかながらで)存在します。
これは頭の片隅に入れておきましょう。
10代にはうつ傾向のリスク
少し気になる点としては、10代が大麻を摂取することとうつ病の発症には相関性があると言うこと。
オックスフォード大学の研究、及びマギル大学の共同研究では、以下のようなデータが確認されています。
- 10代に大麻を吸っていた場合、成人後、うつ病となるリスクが4倍になる
- 仮に大麻がなければ、うつ病発症者は米・英・カナダ合計でおよそ48万人減らせる
というように、10代が大麻を吸うと、うつ病になるリスクが高まると言うことが、根拠立てて実証されています。
10代で大麻を摂取することは、避けるべきことかも知れません。
もし、あなたが10代なのであれば、本当に大麻を摂取するべきかよく考えましょう。
まとめ
- 大麻を摂取すると、ハイになったり、とにかく可笑しくなったりする
- マンチーやストーンなどが生じることもある
- その他、さまざまな作用が発生する
- 何の作用が発生するかは、さまざまな要因によって変わってくる
- 場合によっては正しい作用が得られず、「バッドトリップ」することもある
- 大麻の依存性はニコチンやアルコールはおろか、カフェインにすら劣る
- 10代が大麻を摂取すると、将来的にうつ病が発症しやすくなるという研究結果もある
以上が大麻の作用と副作用、およびリスクです。
大麻を摂取する前に、ぜひ参考としてください。