「大麻はすばらしいものだ!」という風潮が広まり始めて、ずいぶんと経ちました。
すでに米国では大麻が産業化され、産業規模は100億ドル(およそ1兆円)を超えています。
ただ「吸う」だけではなく、大麻入りのクッキーやチョコレート、グミ、いわゆる「エディブル」も注目され始めました。
そして最近では、「大麻料理」が注目を浴びています。
「あんなもの料理に使えるわけないだろ」と思っているかもしれませんが、すでに大麻料理はある程度普及しています。
本記事では、大麻料理の概要や楽しみ方について詳しく解説します。
大麻料理は「食事」を変える!
多くの専門家や大麻愛好者は、「大麻料理が世界を変える」と考えています。
なぜそのように言われているのか、解説します。
そもそも美味しい
そもそも大麻自体、食材としてすぐれたものです。
ほどよいスパイス感とパンチのある味わいは、料理においてたいへん役立ちます。
品種によって味が違うのも、たいへん面白いところです。
単なる野菜のような味だったり、マッシュルーム風味だったり、レモンほどに爽やかだったりさまざま。
ミシュラン・ガイドに掲載されているレストランで働いたことのある「Christopher sage」氏は、自身のメニューに「大麻」を積極的に取り込んでいます。
なんと「マリファナ・コース」なる大麻料理のフルコースも提供。
美味しく、そして気持ち良くなれる、とてもレアな体験が味わえます。
これは、アメリカではすでに大人気の食体験として定着しています。
THCと食材のハーモニー
そして大麻料理には、どんな高級料理にもない特徴があります。
それはTHCにより、食べた人の精神や気分を高められるということ。
THCとは、大麻にから得られる成分のひとつ。
いわゆる「ハイになる」「楽しくなる」という現象は、THCによってもたらされます。
大麻には、THCAという成分が含まれています。
これを加熱することで、THCAはTHCに変化し、「大麻料理」ならではの精神高揚をもたらすというわけです。
ちなみに大麻を料理で使うと、「アントラージュ効果」が生まれやすくなります。
アントラージュ効果が起こると、通常よりも強烈に精神作用を起こします。
というように、美味しい料理を食べるうえ、THCの精神高揚がもたらされたとしたら、たいへん素晴らしい食体験となるでしょう。
従来でも「エディブルを食べて、THCを摂取する」ということはありました。
しかしエディブルは、「エディブル自体の味を楽しむ」という理念では作られていません。
それなりに美味しいか、あるいは「不味いが、大麻を摂取するから我慢する」というレベルのものでした。
味も、そして大麻も楽しめる大麻料理は、まったく新しいスタンスです。
大麻料理って、そもそも大丈夫?
「大麻料理ってThug(法律的にアウト)なんじゃ…… 」と思っている人もいるでしょう。
結論から言えば、基本的にアウトではありません。
アメリカの一部州やカナダなど、合法国で大麻料理を楽しむことは、問題ありません。
日本では、大麻の「葉っぱ」(およびその加工物)を使っていなければ、法的には問題ありません。
実際日本では、大麻の実などを簡単に購入できます。
THCこそ含まれていませんが、大麻料理を作ることは可能です。
大麻料理を食べよう
実際に「大麻料理を食べてみたい!」というふうに思っている人も多いでしょう。
すでに大麻料理を食べる方法は、さまざま存在します。
日本なら「Hemp Cafe Tokyo」
「ハイになる」体験はできませんが、日本でも大麻料理を食べることが可能です。
日本で大麻料理を楽しむ場合は、THCが摂取できないものの、「CBD」は摂取できます。
CBDとは、大麻に含まれる成分の一種でありながら、日本では規制されていないものです。
関連記事:注目の大麻成分、「CBD」がもたらす驚くべき効果とは? 徹底的に解説します
有名どころとしては、Hemp Cafe Tokyoなどが挙げられます。
Hemp Cafe Tokyoでは、本格的な大麻料理を提供。
ややエスニック寄りのメニューを揃えています。
いずれもその辺の居酒屋メニューよりも美味しそうで、かなり魅力的な店舗です。
ちなみに価格帯は、一般的なカフェやレストランと大差はありません。
「数少ないヘンプ・フードを提供している」という希少価値が多少反映されているかもしれませんが、気になるほどではないでしょう。
アメリカならいくらでもチャンスが!
アメリカでは、大麻料理がいち早く広まっています。
合法州であれば、ほとんど法的なリスクもなく、大麻料理を楽しむことが可能です。
中でも、サンフランシスコにある「Opulent Chef」は、たいへん有名です。
オーナーのマイク・マガリャネスは、大麻料理においてもっとも注目される人物。
彼は「食材として大麻」を、おそらく世界でもっとも極め尽くしたシェフです。
元々は一流シェフとして働いていた彼の料理は、非常に高く評価されています。
彼の料理を食べるために、わざわざプライベートディナーを設ける人も。
さらにロサンゼルスでは、「ローウェル・ファームズ」という、大麻カフェなるものがオープンしています。
注文できる飲み物、食べ物は、すべてTHCが入ったものです。
さらに店舗内では、大麻を吸引することも可能。
アムステルダムの地下でこそこそ隠れて大麻を吸っていたような時代は終わり、ロスで堂々と大麻が楽しめるというわけです。
他にも合法州には、いくつもの大麻料理店があります。
アメリカへ行くことがあれば、ぜひとも大麻料理を楽しんでください。
家で大麻を食べよう
日本でも、自宅にいながら大麻料理を楽しむことが可能です。
先ほど触れたとおり、日本でも大麻の関連商品を購入できます。
もっとも本格的なのはヘンプシード、つまり「麻の実」です。
麻の実は日本において完全な合法なので、容易に入手できます。
調理方法はさまざまで、サラダや炒め物、あらゆる形で調理できます(そもそも植物なので、特別な調理法が必要というわけではありません)。
また、CBDチョコレートなどを食材として使うなら、大麻料理の幅は広がるでしょう。
現在は、家庭で大麻料理を楽しんでいるという人は、そうそういないかもしれません。
しかし、近年のCBD、および大麻の普及を鑑みるならば、家庭でも大麻料理が当たり前に楽しまれる時代が来てもおかしくはないでしょう。
料理でハイになれ! 大麻料理番組「クッキングハイ」
(引用:Netflix)
ちなみにアメリカでは、大麻料理だけを作る「クッキングハイ」という、とんでもない番組があります。
日本ほど大麻に対して抵抗を持たないアメリカ国民は、クッキングハイを楽しんでいます。
クッキングハイで話題になったのは、「マリファナ・クッキングバトル」。
一流シェフが大麻料理を作り、その味と出来栄えで勝負するというものです。
「食戟のソーマ」や「美味しんぼ」における山岡vs海原のようなことをやっています。
テレビ的に「ふざける」ことを前提にしているらしく、アメリカナイズドされたジョークやハプニングが満載。
あるシェフが料理中に白い煙を上げてしまい、スタジオは大騒ぎ。
その白い煙を吸ったMCと審査員たちは、きっちりハイになっていました。
料理には、当然ながら有効成分のTHCが入っているため、食べた出演者たちはハイになっていきます。
勢いに任せて、「俺の下半身も、ハイになってきたぜ!」「もっとだ! もっとTHCをぶち込め!」などと言って騒ぐ一幕も。
とはいえ、料理番組としてはよくできています。
大麻を扱っているのにもかかわらず、出来上がる料理はどれも素晴らしい出来栄え。
審査員の著名人たちも、料理を褒め称えていました。
また、「大麻の普及」・「食文化の発展」にとって、クッキングハイの持つ意義は小さくありません。
クッキングハイを見れば、大麻について学ぶところがあります。
ちなみにクッキングハイは、Netflix、YouTubeやニコニコ動画で視聴可能です。
まとめ
大麻料理は、世界中で広がりつつあります。
「クッキングハイ」のような番組がNetflixなどで配信されているのも、その影響でしょう。
大麻はそもそも食材として優秀で、まるでスパイスのように使うことが可能です。
さらに「食べつつも精神高揚の作用を得られる」というのは、大麻料理にしかあり得ないもの。
もし大麻料理が普及し続ければ、食事という文化は大きく変化することでしょう。
大麻ファンにはたいへん興味深い話です。
現状、日本でも大麻料理を楽しむことは可能です。
さすがにTHC入りではありませんが、CBD入りの料理は、簡単に楽しめます。
CBDはCBDで強力な効果を持っているので、楽しむには十分。
しかもCBDは合法なので、逮捕リスクに怯える必要はありません。
ぜひ一度、大麻料理で、楽しく・美味しい体験をしてもらえればと思います。