- ラッパーになりたい!
- 舐達麻や¥ellowBucks、AKLOみたいになりたい
- 戦極や凱旋で活躍するMCのようにバトルがしたい
このように考えている人は多いでしょう。
ラッパーに憧れていても具体的に何から始めればよいかわかりませんよね。
今回はラッパーになるためにやることや具体的な活動内容、有名になる方法を紹介します。
本記事を読めば、ラッパーとしての第一歩を踏み出せるので、ぜひご参考にしてください。
ラッパーになるには何から始める?まずは基本のスキルを磨こう
ラッパーになるには、まず基本のスキルを磨き、簡単なラップができるようになりましょう。
- とにかく真似をしてみよう
- リズムを取る練習をしよう
- 簡単な韻を踏んでみよう
- 自分なりのフローを見つけよう
このステップをクリアすれば、十分にラッパーを名乗れます。
それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
とにかく真似をする
ラッパーになる第一歩は、とにかく真似をすることです。
自分がかっこいいと思っているアーティストのラップを真似しましょう。
DELTA9KIDが好きならそれを真似ればよいし、MU-TONのバトルがかっこいいと思ったらそれをモノマネします。
憧れのラッパーになりきるのを楽しんでいるだけでも、ラップのスキルはある程度身につくはずです。
これは、好きな曲がいつの間にかカラオケで歌えるようになるのと同じことですね。
リズムを取る練習をする
次は、リズムを取る練習をしてみましょう。
かっこいいラップは声やリリックがすぐれているのはもちろん、やはりリズムの基礎もきちんと守っています。
リズムをおろそかにしていると、どんなによいことを歌っていても、すばらしい韻を踏んでいてもかっこよく聞こえません。
具体的な練習方法として、ドラム音源に合わせてフリースタイルする方法が挙げられます。
この動画は、BPM100という「速さ」でずっとドラムビートを刻んでいます。
ビートに合うようにフリースタイルラップして、ピタッとリズムが合うようにしましょう。
これを繰り返していると、自然に「どうすればリズムが合うのか」「リズムに乗っているとはどういうことか」がわかってきます。
インストの音源を使ってもよいのですが、なかには乗せるのがむずかしかったり、元の歌詞に引っ張られた練習効率が悪くなったりします。
ドラムなら簡単にリズムを取る練習ができるのでおすすめです。
慣れたきたら、自分の好きな楽曲のインストを流して、フリースタイルラップをしてみましょう。
韻を踏む練習をする
リズムを取る練習ができたら、次は韻を踏んでみましょう。
韻をしっかり踏めるようになれば、一気にラッパーとしてのかっこよさが現れます。
練習のステップは、大きく分けて4つあります。
- 2文字で踏む練習をする
- 3、4文字で踏む練習をする
- 母音で考える
- 文字数を増やして踏んでみる
最初は2文字でよいので、フリースタイルで韻を踏んでみましょう。「うた」と「くさ」といった具合で問題ありません。
それに慣れてきたら、「マイク」「ライム「カイル」など、3文字で、次は「経験」「名店」など4文字で踏んでいきます。
ここから先は言葉の母音を抜き取って韻を探し、文字数も増やしていきましょう。
詳しくは現役ラッパーが語る韻を踏むコツ・練習方法・理論を解説!で解説しているので、ぜひご参考にしてください。
自分なりのフローを見つける
続いて自分なりのフローを見つけましょう。
フローとはラップの歌い回しという意味で、これでラッパーとしての個性を表現できます。
Tohjiのように少し脱力してラップする人もいれば、般若のように力を入れて歌う人も。
漢のようにつぶやくようにフローする人もいれば、Wonderboyのようにポエトリーラップをする人もいます。
どんなフローが適しているのかは人それぞれなので、実際にラップして自分なりの歌い回しを見つけましょう。
このあたりから、各地にあるサイファーへ参加してもよいでしょう。
【補足】ラップを始める年齢って何歳?
ラップを始める年齢は人それぞれですが、やはり中学生か高校生あたりから始める人が多いでしょう。
R-指定がラップを始めたのも14歳ごろで、がーどまんはR-指定のラップを13歳のころに見てラッパーとして活動し始めています。
もちろんそれ以外の時期から始めた人もいます。梅田サイファーのKZは25歳からラップを始めたとのことです。
あまりに年齢は気にしないほうがよいでしょう。
ラッパーとしての個性を身につけよう
ラッパーとしての基礎が身に付いたら、個性を身につけましょう。
HIP-HOPも大ブームをむかえ、多くのラッパーが活躍するようになりました。
もし有名になりたい、成功したいと思っているなら、他のラッパーにはない個性を身につける必要があるでしょう。
どんな個性を出していくか、5つの方向から考えるのがおすすめです。
- 得意なラップのやり方
- 今まで人生
- 見た目や性別
- 自分の性格
- 大事だと思っていること
それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
得意なラップのやり方
ラッパーとしての個性を出す一番の方法は、得意なラップのやり方から考えることです。
たとえば人よりも韻が踏めるなら、ICE BAHNや韻マンのように「ライムがすごい」という個性を獲得できます。
独特のリリックが書けたり、高い声が出せたりするのも個性です。
自分の中にある特徴を見出して、他のラッパーにはない強みにしましょう。
今までの人生
今までの人生も、ラッパーとの個性になりえます。
わかりやすいのが「不幸な生い立ち」で、たとえば貧困家庭だったり、不良としてケンカに明け暮れたりしているなら、それは個性となるでしょう。
たとえばANARCHYは向島ニュータウンという治安の悪い場所に生まれ、貧しい生活を送っていました。さらにケンカも日常茶飯事で、それが彼の個性となっています。
R-指定のようにおとなしかった過去を武器にする人もいれば、アマテラスのようにお金持ちであるバックグラウンドを個性とする人も。
今までの自分の人生を振り返り、どのような道を歩いてきたのか確かめれば、自分だけの武器が見つかるかもしれません。
見た目や性別
見た目や性別も個性を作り出す要素のひとつです。
イケメンだったり、コワモテだったり、何かしらの特徴があれば、他のラッパーとの違いが生まれます。
SARUや百足といったラッパーは明らかに容姿を武器にしていますね。
女性は性別を武器にすることが可能で、いわゆるフィメールというだけでそれなりに差別化できます。
ラッパーには男性が多く、フィメールは貴重な存在です。
ただし本格的に有名になりたいと思うなら、やはり高い実力が求められます。
Awichやちゃんみなのような歌唱力やセンス、カリスマ性が必要です。
自分の性格
自分の性格も、個性を作るうえで重要な要素です。
良くも悪くも特徴的な部分があれば、それは他のラッパーにはない武器になりえます。
たとえば以下のような性格は、注目を集めやすいでしょう。
- どんなときにも強気でいられる
- 恋愛よりも友情を優先する
- お金や名誉よりも、自分がやりたいことをやるほうが大切
- ラッパーとは思えないほどおとなしい
- ユーモアやジョークのセンスがある
ラッパーといえば喧嘩早くて、女をはベらせて、というイメージがあるかもしれません。
たしかにそういう部分は、いわゆる「B-BOY」らしさを感じさせる部分で、多かれ少なかれ必要になるでしょう。
しかし近年ではそうでもなく、さまざまな性格の持ち主がラッパーとして活動しています。
REKEY DIRTY DADDYのように明らかにワルな人が入れば、がーどまんのようにおちゃらけた、タレントのような人もいるわけです。
自分の性格をどのように見せれば輝くのか、よく考えてみましょう。
大事だと思っていること
大事だと思っていることも、ラッパーの個性になります。
ラッパー以前、それぞれが人として大事にしているものがあるはずです。
- 友情
- 音楽性の追求
- スキルの上達
- 親
- お金
- 楽しむこと
- 女にモテること
- 成功すること
- 不良であること
- 格好良くなることetc.
ラッパーの世界では、そのいずれもが尊く、大切にすべき価値観です。
そしてそれを表現するのがライブであり、楽曲であり、またはバトルでもあります。
自分が大事だと思っていることを再確認し、日頃から貫き通していくことは、強烈な個性となるでしょう。
ラッパーとして活動しよう
ラッパーとして活動するなら、その在り方は大きく分けて3つあります。
- 音源を制作して世の中に発表
- ライブ出演
- MCバトル出場
それぞれ詳しく解説するのでご参考にしてください。
音源を制作して世の中に発表しよう
まず、音源制作とその発表が活動の基本として挙げられます。
ラッパーといえばやはり音源、クオリティの高い楽曲を制作するのは何よりも大切なことです。
音源を制作するのは、もちろん簡単なことではありません。
ステップとしては、以下に分けられます。
- 何に関する楽曲なのかを決める
- リリックを書く/フローを決める
- 使用するビートを選ぶ(有料のものを購入、もしくは制作を依頼することも可能)
- スタジオに入ってRECする
- 技術者に依頼して、音声とビートをミックスする
- SpotifyやYouTubeなどで音源を公開する
- 売れる見込みがあればCDを焼いて販売する
これに関しては周囲のラッパーの意見を聞くなどして、少しずつ進めていく必要がありそうです。
ライブに出よう
自分自身の楽曲が完成したなら、ライブに出演しましょう。
これに関しては、まずDJとの人脈を見つける必要があります。
ラッパーがライブをするには、後ろでビートを流してもらったり、エフェクトをかけてもらったりするわけです。
だから「ライブをサポートしてあげる」と思ってくれるDJを見つけなければいけません。
そのあとはDJと都合を合わせて、イベントやパーティーのゲストライブにエントリーします。
これでライブに出演することが可能です。
DJと出会うには、とにかくイベントやパーティーに参加すること。こうすることで少しずつ人脈が増えていきます。
MCバトルに出場しよう
最近ならMCバトルに出場するのもよいでしょう。
各地で行われる⚪︎⚪︎ MC BATTLEに出場し、勝ち抜くことでプロップスを高められます。
UMBや戦極はむずかしいかもしれませんが、最近流行りの破天などのMCバトルになら出場できる可能性はじゅうぶんあります。
ただし注意したいのは、「MCバトルだけ出る人」では、なかなか評価されにくいということ。
筆者もバトルに出場した際は、音源を出したことがないため、「典型的バトルMCだな」とDISられて敗北したことがあります。
バトルにしか出ないのは、悪いことではないのですが、どうしても「バトルが好きなだけでHIPHOPではない」と思われがち。
RAWAXXXは「バトルは宣伝」と割り切っていますが、それくらい音源に比重を置いたほうがよいでしょう。
まとめ
本記事ではラッパーになるにはどうすればよいか解説しました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- ラッパーになるには、まず真似をしてみよう
- そこからフロウしたり、ライムしたりして形を作っていく
- 慣れてきたらサイファーに参加しよう
- 成功したいなら、ラッパーとしての個性を身につけること
- これまでの経験や性格、大事にしていること、それらすべてが自分の武器になりうる
- ラッパーとして活動するなら音源制作とライブが基本になる
- 最近ならMCバトルに出場してもよい
かつてはほんの一部の不良たちにしか立ち入れなかったHIP HOP。
近年は数多くのレジェンドたちのおかげで、不良ではない人でも、学生でも、女の子でも誰でもラッパーとして活動しやすい環境が整いました。
HIP HOPにも流行り廃りがあり、これだけブームになっている時代に生まれたラッパー志望者にとってはまたとないチャンスです。
ぜひラッパーとしてのキャリアを、今すぐにでもスタートさせましょう。
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