- 「大麻は合法化されたら、どんなメリットがあるのだろう?」
- 「医療用大麻はどうなるんだろう?」
- 「いつ、解禁されるんだろう?」
上記のような疑問を持っている人は多いでしょう。
たしかに大麻を合法化するメリットと、いつ解禁されるのか気になるところです。
本記事では以下の点を解説します。
- 大麻を合法化するメリット
- 医療用大麻の現状
- いつ大麻が合法化されるのか
大麻の合法化について興味がある人はぜひ参考にしてください。
<ざっくり言うと?>
大麻を合法化すると、税収が上がって経済も発展する
医療用大麻の合法化は2022年春、ただし実用化にはもっとかかる
嗜好用大麻の日本における解禁はまだまだ先の
CBDは日本でも平気で使えるのでおすすめ
大麻を合法化するメリットとは?いいところもある!
大麻合法化のメリットは4つです。
- 大麻は健康によい
- 税収増加と経済的発展が期待できる
- 大麻ビジネスの流行に乗り遅れなくて済む
- ようやく医療用大麻が使えるようになる
個人と国家両方から見て、合法化には大きなメリットがあります。
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
そもそも大麻は健康にいい!どのような効果がある?
大麻合法化のメリットとして健康によい点が挙げられます。
どのような効果があるのかしっかり確認しておきましょう。
ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、米国では大麻が以下のような目的で使われることが増えています。
- 不安を軽減する
- うつっぽい気持ちをなんとかする
- 集中力を高める
- 不眠をやわらげる
- 精神的に落ちつけるetc…
また医療用であれば、大麻はがんやてんっかん、吐き気をおさえるという目的で利用されています。
嗜好用の大麻がどの程度体によいかは、まだ研究段階です。
しかし一般的に言われるほど大麻はおそろしいものではなく、ある意味で健康に寄与する部分も多々あります。
税収増加と経済的発展
大麻合法化のメリットとして、「税収増加」と「経済的発展」も挙げられます。
もし解禁されたならおそらく「大麻税」にあたる税金が課税されるでしょうが、これは重要なポイントです。
そもそも日本ではアルコール類とタバコ、つまり「嗜好品」には多額の税金がかけられます。
これを基準にして考えると、大麻税による税収は相当なものになると予測できるでしょう。
平成29年度のアルコール類とタバコによる年間の総合税額は以下に示すとおりです。
- アルコール類:1.3兆円
- たばこ:1兆円
もし大麻がアルコールやたばこと同じレベルで普及したなら、税金による収入は1兆円ほど増えるでしょう。
広島県の年間税収はおよそ9,600億円、つまり、「県1個分、税額が増える」ということです。
もしが正しい形で国民へ還元されるなら、私たちは相当よい国家補償を受けられるでしょう。
つまり大麻によって税収が増えて、日本自体が豊かになるということです。
世界的な大麻ビジネスの発展に乗り遅れなくて済む
大麻合法化のメリットとして、「世界的な大麻ビジネス発展に乗り遅れない点も挙げられます。
2022年現在、世界はいわゆる「グリーンラッシュ」の真っ只中にあり、大麻やマリファナの市場は急成長を遂げています。
最初に、カナダや米国にて嗜好用・医療用大麻が次々と合法化されました。
そこからヨーロッパや南米で、合法化が推し進められて、マーケットは拡大。
2028年度大麻市場規模の1504億USドルにものぼると言われています。
マーケットが大きくなるというのはつまり、それだけ大麻で稼げるチャンスが眠っている、というわけです。
さらに大麻だけではなく、関連成分「CBD」も流行し始めています。
これだけ世界が大麻で盛り上がって、ビッグチャンスを掴もうとしているのに、日本だけ大麻を規制して静観するわけにもいきません。
つまり合法化することで、世界的なマーケット拡大についていけるというメリットが得られます。
ようやく医療用大麻が使える
大麻合法化のメリットとして、ようやく医療用大麻が使える、という点が挙げられます。
大麻はただ吸ってハイになるだけのものではなく、以下のような疾患を治療させると言われます。
- がん
- うつ病
- 緑内障
- アルツハイマー型認知症
すでに世界中では医療用大麻が幅広く使われるようになりました。
たとえば米国では2017年の時点で29州にて医療用大麻が合法化されています。
嗜好用大麻でさえ合法であるカナダやオランダはいうまでもありません。
もちろん日本でも、生命を左右するような病気を治すため、「医療用大麻を合法化すべき」だと叫ばれていましたが、今の今までずっと違法でした。
しかし日本で合法化されるなら、ようやく、ようやく医療用大麻による治療が受けられます。
これはあらゆる病気に悩んでいる人から見れば、あまりにも大きなメリットだと言えるでしょう。
現在までは考えられなかった劇的な治療法が、医療用大麻によって確立されるかもしれません。
関連記事:医療大麻が日本で合法化される日は来るのか? 海外ではどうなっている?
大麻を合法化するうえでのデメリット
一方で大麻を合法化にはデメリットもあります。
- 依存症患者の増加
- 青少年の大麻使用が広がる
やはり、よいことばかりではありません。
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
依存症患者の増加
大麻合法化のデメリットとして依存症患者の増加が挙げられるでしょう。
つまりアルコールやタバコのように「マリファナを吸わないと正気でいられない人たち」が出てくるわけです。
大麻や関連するCBD製品の依存症はきわめて低く、コーヒーにすら劣ると言われています。
しかし、まったく中毒性がないわけではなく、「使用者のうち8%は依存症になる」という調査データもありました。
今後日本で大麻が合法化されたなら、確率論で言えば使用者100人に8人の割合で依存症患者が現れます。
そうすると、社会生活に悪影響が現れるケースも出てくるかもしれません。
もし自らが大麻の合法化によって使用者となるなら、依存症とどのように向き合うかがポイントとなるでしょう。
関連記事:大麻がもたらす作用とは? 副作用などはあるのか? 徹底解説します
青少年の大麻使用が広がる
大麻合法化のデメリットとして、「青少年の大麻使用拡大」が挙げられます。
なぜなら未成年者が大麻を吸った場合、将来的に依存症や精神疾患を患いやすくなると言われているからです。
大人になって吸う大麻はさほど危なくありませんが、こと子供が喫煙するにあたってはじゅうぶん注意しなければいけません。
実際、大麻には寛容なニュージーランドでさえ、「未成年にだけは大麻を吸わせない」と言いう方針を固めています。
日本でも未成年者の大麻喫煙には慎重かつ厳正な姿勢で取り組まなければいけません。
いかに若い世代と大麻の距離感を確保するか、一つのポイントとなるでしょう。
ただし、現在の未成年者は、大麻に対してむしろ興味を持っています。
なぜなら、大麻と関わりが深いHIP-HOPがかつてないほど流行しているからです。
有名なラッパーの多くは大麻を吸っており、青少年は「彼らのようにマリファナを吸ってみたい」と考えているフシがあります。
たとえば著名なHIP-HOPユニットである舐達磨は、「自分たちは大麻を吸っている」とほぼ公言している状態です。
彼らに憧れる15歳くらいの一部の少年は、「同じように吸ってみたいな」と考えるでしょう。
そこに大麻合法化が絡めば、若くしてマリファナを吸引しても何ら不思議ではありません。
つまり現在の日本は、「本来危険であるはずの未成年者による大麻吸引のリスクが高い」状態にあるのです。
だからこそ大麻の合法化においては、よりいっそう慎重な判断と、長期的なデメリットの緩和が求められます。
大麻の合法化によるメリットはまだ先!CBDグミでキマる?効果ない?
大麻を合法化することには、大きなメリットがあります。
しかし解禁まではまだまだ時間がかかるでしょう。
後ほど解説するように大麻が合法化されるまでは、1年、2年以上はかかりそうです。
しかし現在の段階でも「CBD」は、日本国内でも自由に楽しめます。
これは「カンナビジオール」と呼ばれる、大麻草由来の成分です。
にもかかわらず日本でCBDは規制されていないので、法的には何の問題もありません。
CBDグミは効果が期待できる
CBDは「リキッド」や「クリーム」として販売されていますが、中でもCBDグミはかなりおすすめです。
名前のとおり、グミにCBDを混ぜ込んだもので、お菓子感覚でCBDを楽しめます。
CBDに期待できる効果は以下のとおりです。
- リラックスできる
- 不安な気持ちをおさえられる
- 寝つきや寝起きがよくなる
- イライラがおさえられる
- エンドカンナビノイドシステムのはたらきが整えられる
- 肌美容がサポートされる
というようにCBDにはさまざまな効果が期待されています。
いずれも、普通に生活を送るうえで深く関わる部分です。
別に大麻が合法化されなくても、CBDを摂取するだけで、大きな変化が体感できるでしょう。
特にリフレッシュや睡眠の質を向上させるという目的で利用している人は大勢います。
もちろん本物のマリファナのように、ハイになることはあり得ません。
なぜならCBDグミには、THCがいっさい含まれていないからです。
だから「キマる」「トぶ」といった現象は起こらないので安心してください。
関連記事:【2021年-2022年最新】CBDグミおすすめランキングTOP10
おすすめCBDグミ①HEMP Baby(ヘンプベイビー)CBDグミ
おすすめCBDグミ②CBDfx:CBDグミ
おすすめCBDグミ③CannaTech(キャナテック):CBDグミ
大麻の合法化はメリットが多い!いつ解禁される?
大麻の合法化には大きなメリットがありますが、医療用に限れば、解禁されるのは「少なくとも1,2年後以降」くらいになりそうです(2022年2月現在)。
下記では、大麻の合法化の時期にトピックを紹介します。
日本における大麻合法化の動き
日本における大麻合法化の動きとして、現在は「2022年春に医療用大麻を法改正して、処方できる状態を目指す」という地点にあります。
本記事の執筆が2022年2月、つまり、もう数ヶ月経つころには解禁されそうです。
ただし法改正と同時に、日本中の病院でいきなり医療用大麻が使えるようになる、というわけではありません。
実際使用されるまではさまざまな環境整備が求められます。
本当に処方されるまでは、解禁されてからまた1年ほどかかるでしょう。
もっと厳しいのは嗜好用大麻で、「いつ、どのように合法化するか」という議論すらまともに進んでいません。
つまりカナダやウルグアイのように、日本でマリファナが楽しめるのは、相当先の話となるでしょう。
むしろ、このままずっと合法化されないままかもしれません。
ある国が違法国から合法国へ切り替わる上では、基本的に以下のステップが踏まれます。
- 研究目的での栽培許可
- 医療用大麻の解禁
- 嗜好用としての部分許可
日本は2の途中にいるので、まだ嗜好用の大麻について検討するのは早すぎるわけです。
つまり日本でマリファナを自由に吸える日が来るのは、ずっと先の話だと考えましょう。
関連記事:医療大麻がもたらす効果と、 日本における合法化と普及について
ポイントはWHOと米国の動き
日本における大麻合法化については、「WHOと米国がどの程度解禁に対して積極的か?」がポイントとなります。
なぜなら日本は、WHOと米国の決定に沿って、法的・政治的な立ち振る舞いを決定する習性を持つからです。
つまり彼らが大麻を解禁する方向で調整するなら、日本もおおむねそれに従います。
たとえば、WHOと米国どちらかが大麻に対する規制を緩めるとしましょう。
そうすると日本でも(相当なタイムラグはありますが)大麻はよりフリーな状況へ変化すると考えられます。
特に米国は、医療用大麻に対してかなり前向きな姿勢を持っているのが特徴です。
そのうえ嗜好用大麻についても、カリフォルニアをはじめとした11州で合法化するなど、かなり積極的な解禁政策を取っています。
つまり日本が米国のスタンスを追従するなら、国内にて大麻が吸えるケースも出てくるかもしれません。
大麻の合法化はメリットがあってもありえない?
大麻合法化については「ありえない!」という意見も聞かれます。
なぜなら、いくらメリットが大きいとはいえ、大麻の効果や在り方には問題があるからです。
大前提として、当麻には「ハイになる」とか、「とにかく何をしても楽しくなる」といった効果があります。
もちろん他にも健康的な側面はあるのですが、たとえば気持ちが昂りすぎて、何かしらのトラブルに発展することもあるでしょう。
依存症になることだってあるし、そもそも「バッドトリップ」でのたうち回るほど苦しむケースもあります。
もちろん医療用大麻なら、医師が投与するので、上記のようなことはありえません。
ただ嗜好用大麻であれば、いろんなトラブルが考えられます。
それを踏まえれば、かならずしも大麻合法化が正解だとは言いづらいし、「解禁なんてありえない」という意見もうなずけるでしょう。
海外では医療用大麻の使い方にも問題点が指摘されています。
米国では、医療用大麻を販売店で購入することが可能です。
しかしお店のスタッフは医療に関する知識はなく、買いに来る人も「ハイになれるもの」を探しに来たりします。
つまり、「医療用」として機能していないわけです。
大麻合法化のメリットは、「喫煙する人がどのようなモラルに基づいて使用するか」という点でも左右されるでしょう。
大麻を合法化した場合のメリットに関するよくある質問QandA
大麻の合法化によるメリットについては、以下のような質問がよく聞かれます。
- そもそも大麻が禁止されている本当の理由とは?
- 日本における大麻ベンチャーの動きはどう?
- 医療大麻をめぐる日本の現状は?
- 大麻は合法化すべきなのか?
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
そもそも大麻が禁止されている本当の理由とは?
大麻が禁止されている本当の理由はGHQの指示だと言われています。
戦前、日本ではあちらこちらで大麻草が生えていたし、葉っぱや茎がいろんな形で活用されていました。
しかし第二次世界大戦終結後、GHQは日本に対し、「すべての大麻を絶滅させろ」と指示しました。
これには米国製の医薬品を日本で流通させたかった、という理由が背景にあると言われています。
この経緯で作られたのが、現在でいう「大麻取締法」です。
制定後、日本において大麻は「ダメ・ゼッタイ」と呼ばれる存在におかれました。
しかし今の日本は、GHQの完全管理下から脱して何十年も経過しています。
その点を踏まえれば、もう大麻を合法化してもよい時期に来ているのかもしれません。
関連記事:大麻が禁止されている本当の理由とは、行ったいなんなのか?
医療大麻をめぐる日本の現状は?
医療大麻の現状に深い関心を持っている人は多いので、もう少し噛み砕いて解説しておきます。
日本においては大麻取締法が制定されておよそ71年、医療大麻は完全に違法でした。
しかし2021年、厚生労働省は「医療大麻を認めるか・認めないかという趣旨の会議」を、なんと8度も開催しています。
ここでは専門家から医療大麻に対してポジティブな意見が続出し、それはレポートとしてまとめられました。
そして会議の方向性にしたがう形で、国会にて法改正、つまり医療大麻がが合法化するという予定になっています。
法改正自体は2022年春頃ではないか、と予測されていますが、議会で揉めればもう少しあとになるかもしれません。
また法改正自体が春でも、実際に医療大麻が使われるようになるにはもっと長い時間がかかる点に注意してください。
大麻は合法化すべきなのか?
大麻には多くのメリットがありますが、合法化すべきかどうかは意見が分かれるところです。
医療用大麻だけを解禁するなら、あまり非難されることはないでしょう。
新しい治療法が拡大するし、そもそも世界中の医療現場で使われているものなので、否定される要素はほとんどありません。
問題は医療用ではなく嗜好用の大麻が解禁された場合です。
この場合は税収が期待されるものの、民間で一般的にマリファナを楽しむことが予想されます。
やはり大麻がもたらす「ハイになる」といった効果は、治安や風紀、あるいは生産性に悪影響を与えそうです。
他にも依存性やタバコ税との兼ね合いなどの問題もあります。
その点を踏まえるなら、嗜好用大麻の合法化は医療用と比較して安定した選択ではなく、まだ準備や議論が必要だと言えるでしょう。
まとめ:大麻を合法化するメリットは非常に大きいが先は長い
本記事では大麻合法化について解説しました。
最後にそのメリットをおさらいしておきましょう。
- 大麻は健康によい
- 税収増加と経済的発展が期待できる
- 大麻ビジネスの流行に乗り遅れなくて済む
- ようやく医療用大麻が使えるようになる
まず、大麻が通常の使用方法において健康的なのは、何よりも大切なメリットであり、また医療用大麻が使えるようになるのも重要です。
もちろんデメリットもありますが、合法化されれば、私たちの暮らしは大きく豊かになります。
ただし大麻が合法化されるまでは、今しばらくかかるでしょう。
医療用大麻でさえ、まだ議論の最中ですし、嗜好であればもっと先の話です。
少なくとも1年や2年以内に、日本で大麻が合法化されることはないでしょう。
メリットを享受できるのはまだ先の話です。
ただし今の段階でも、大麻成分CBDを味わえる程度には法整備が進んでいます。
合法化が待ちきれない人は、まずCBDグミを試してみましょう。