- タイで大麻は合法化されたと聞いたが本当か?
- 結局タイで吸っていいの?
- 万が一逮捕されたらどうなるの?
上記のような疑問を持っている人は多いでしょう。
結論から言うと、「合法ではないが非合法ではない」というややこしい状態にあります。
ほとんどの人は「結局、吸ってよいのか悪いのかわからない」という状態にあるでしょう。
そこで本記事では以下について解説します。
- タイにおいて娯楽用大麻を吸うべきかどうか
- 今後合法化されるかどうか
- 現状でタイにおいて娯楽用大麻を楽しむうえでのポイントや注意点
タイ旅行へ行こうと考えている人は、かならず事前に確認しておきましょう。
タイにおける娯楽用大麻を取り巻く現状は複雑すぎる!まだ吸うべきではない
結論から言えばタイで娯楽用大麻を吸うべきではありません。
なぜなら、明確に合法だとは言われていないからです。
ダメなのか、吸ってよいのか、情報と法改正が錯綜して、どのように解釈すればよいか誰にもわかりません。
ここまでのタイにおける大麻の規制解除について、おさらいしておきましょう。
タイでは2021年12月9日、保健省大臣のアヌティン氏が、2022年中に大麻が合法化されると発言しました。
同時に大麻草の葉っぱ、草、花、すべての部位を合法に所持使用できるようにすると述べています。
しかしここで言う大麻とは、THC含有率2%以下のいわゆる「ヘンプ」に限ったもの。
つまり、含有率2%以上の「マリファナ」については、明確に合法になるとは言われていません。
かといって違法かと言われればそうでもなく、宙ぶらりんの状態が続いています。
一方で2022年1月20日、タイ麻薬管理委員会は「大麻は非犯罪化する」という草案をアヌティン保健省大臣に提出。
そして2022年2月8日、大臣はこれに署名、タイの麻薬法における禁止薬物一覧から大麻が削除されました。
しかしこの点にも、「THC0.2%以上の大麻は例外的に違法」という報道がなされており、真偽がついていません。
そして麻薬統制院会事務局は「大麻はドラッグであって、使用も栽培も違法である」と主張。
これを鵜呑みにするなら、タイは大麻非合法国となります。
そうかと思えば2022年6月9日には、タイ全土で「家庭における大麻栽培の株数制限を撤廃する」ことになりました。
これまで1世帯6株だったのが、無制限に栽培できるようになります。
さらには保険省が全国民へ大麻株100万本を配ると予定しており、合法なのか非合法なのかよくわからない状態です。
ひとつ言えるのは、カナダのように「我が国は娯楽大麻を解禁します!」と、はっきり断言していないこと。
つまりタイは他の合法国にように、逮捕リスクゼロで大麻が楽しめる国ではありません。
現地人から伝わるタイの大麻事情は?普通に楽しむには少し危ない
ただし、「タイで大麻は吸えない」といわれればそう言うわけでもありません。
合法か非合法か微妙ですが、少なくとも日本よりははるかに寛容な国ではあります。
ただし、スペインやオランダのように、カンタンに吸えるような状況ではない様子です。
タイに住む日本人の、大麻事情への証言を見てみましょう。
https://twitter.com/down_blows/status/1378612890668703749こんなのは見たことがない変態種。(credit: Bruce Haynes)
凄いな。 pic.twitter.com/R9UcyQAgIU— 大麻農家のジョー@タイ (@weonseokchoi) May 7, 2022
大麻栽培はめちゃくちゃ楽しいです。
中毒です。 pic.twitter.com/5qQQSngrtO
— Hiromi@アメ村準備中 (@mrsamuraibuds) May 5, 2022
まず、おそらくタイ王国からきちんと許可を受けたうえで医療目的の大麻を育てている邦人が何人かいるようです。
本当に医療大麻のためなのか微妙なラインですが…
さらに大麻を売っているかわかりませんが、マリファナをテーマとしてはお店を訪れる様子も。
ただし、カナダのように大麻を購入して嗜好品として吸っている様子はほとんどありません。
せいぜい「売人から大麻を購入することは可能」という口コミがいくつかあるだけです。
売人さえ見つければマリファナを楽しめるでしょうが、これは思ったよりハードルの高いことかもしれません。
どこで売ってもらえるのか、といった知識がないと手に入れられないでしょう。
また売人に密告されるケースにも注意が必要です。
現地の人たちの様子を見ても、やはりタイで大麻を吸うことには、それなりの覚悟が必要でしょう。
医療大麻は完全に合法化されていてツアーもある
一方でタイは、アジアでもっとも医療大麻に理解ある国と知られています。
これについては知っている人も多いでしょう。
同国はアジア諸国に先駆けて2018年12月には医療大麻を合法化。
その後は民間で医療目的での大麻栽培が認められ、それはタイ政府にて買い上げるというモデルが出来上がっていました。¥
現在ではタイのあちこちの病院で、大麻が医療品として活用されています。
近年では医療大麻による治療専門のクリニックも登場。
タイの医学は、すでに大麻とは切っても切れない状態になっています。
また、医療大麻目的でのツアー、いわゆる「ウェルネス観光」も組まれるようになりました。
つまり医療目的ですら大麻が禁止されている国々の人々が、タイでの医療大麻を受けるために作られたツアーです。
ちなみに日本も、娯楽目的どころから医療に使う大麻すら使用が認められていません。
だから日本人も、一定数ツアーに参加して、医療大麻による治療を受けたりしています。
関連記事:医療大麻とは一体なんなのか? 秘められた効果を解説します
【参考】タイにおける大麻解禁・取り締まりの流れ
2022年の保健省食品医薬品委員会事務局が、麻薬取締当局へ「大麻を合法化するべきだ」と提言しています。
これが認められれば、おそらくタイは大麻合法国になり、禁固刑や罰金刑が撤廃される見込み。
いわゆる非犯罪化で、実質的に大麻を合法的に吸うことが可能、
もちろんハイになったり、エンジョイしたり、嗜好品として吸えるようになります。
もしタイへ渡航して大麻を楽しもうと考えているなら、このニュースを追いかけて、完全に非犯罪化してからにしたほうがよいかもしれません。
参考記事:iFLYER
タイで大麻を吸わずに日本でCBDを吸ったほうがかしこい
本記事では、タイで大麻を吸うことについて解説しましたが、それが現実的でないことはわかってもらえたはずです。
いくらなんでも逮捕はキツいですね。
しかしタイどころか日本で大麻成分を合法的に摂取できることを知っているでしょうか?
大麻にはCBDという成分が含まれています。
そして日本にはそれを凝縮したCBDアイテムが多数販売されていて、当然ながら合法的に使用することが可能です。
CBDを摂取すれば、以下の効果が期待できます。
- リラックスできる
- イライラをおさえられる
- 不安な気持ちを低減できる
- 睡眠の質が向上する
- 寝付き・寝起きがよくなる
- 食欲がコントロールされる
- 肌の調子をサポートする
- エンドカンナビノイドシステムが正しく働くようになる
要するに、大麻に期待されているチルな効果は、ひととおり体感できます。
CBDアイテムには、
- CBDペン
- CBDクリスタル・ワックス
- CBDグミ
などと、いくつかの種類があり、それぞれで効き目や使い方が違うもの。
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
とりあえずCBDペンは吸っておこう
CBDペンは、もっともカンタンにCBDを楽しめるアイテムです。
いわばiQOSに代表されるタバコのようなもので、スイッチひとつでマリファナのようにCBDを吸引できます。
本来CBDを楽しむためには、ヴェポライザーとリキッドというものがあって、それらの出力を調整したり、リキッドを充填したりする必要があります。
これでは費用も手間もかかるので、まったく大麻やCBDを使ったことがない初心者のハードルになっていました。
しかしCBDペンは最初からヴェポライザーとリキッドが一体化していて、しかも出力や設定が完了している状態。
スイッチを入れて吸い込むだけで、カンタンにCBDを吸引することが可能です。
値段も安いので、初心者が試すにはちょうどよいでしょう。
CBDクリスタル・CBDワックスもおすすめ
CBDクリスタルは、アイテムの中でもっとも効果が高い存在。
これは大麻から余分な成分を取り払い、CBDだけを抽出したものです。
要するにCBD「そのもの」なので、濃度は限りなく100%に近く、効き目という面では他のどんなアイテムより高いと期待できます。
強烈な安心感やリラックス効果、あるいは集中力の高まりなどが期待できるでしょう。
使い方は簡単で、基本的には炙ったり温めたりして、気化させて吸い込みます。
まるでドラッグのような楽しみ方ですが、中毒性や依存性はほとんどありません。
ただし誤解を招くので、事情をわかっていない人の前で吸うのはやめておきましょう。
CBDクリスタルなら、以下のようなプロダクトがおすすめです。
関連記事:新しい大麻成分の楽しみ方、「CBDクリスタル」とは?
こちらはもっとも有名なCBDクリスタルのひとつ。
濃度も純度も、そして品質も高く、強烈な効き目を感じられるでしょう。
CBDワックスも、CBDクリスタルとほぼ同様。
大麻からCBDだけを抽出して、人体に影響のない樹脂でコーティングしたものです。
これもCBD濃度が抜群に高いので、強烈な効き目を感じられるでしょう。
プロダクトとしては以下がおすすめです。
CBDグミなどを楽しむ方法もある
他にも、CBDグミといったアイテムも存在します。
これは単なるグミにCBDを混ぜ込んだもの。
たとえばCBDfxグミなどが、これに該当します。
味と匂いはグミそのものですが、効き目の方はかなり期待できるでしょう。
実際に筆者はしょっちゅうCBDfxグミを食べていますが、リラックス・集中などの効果をガッツリと体感しています。
関連記事:CBDグミとは一体なんなのか? 効果やメリット、入手方法を詳しく解説します
タイにおける大麻の楽しみ方
日本でもCBDを楽しめることは解説しましたが、それでも「タイで大麻を楽しみたい」という人もいるでしょう。
より安全かつ自由にマリファナを体験するため、購入場所・吸う場所・日本の法律との兼ね合いについて確認しておく必要があります。
大麻を購入できる場所はバンコクならあるが…
大麻を購入する場所は、首都バンコクであればいくらでもあるでしょう。
といってもお店があるわけではなく、売人が出入りしている場所に足を運ぶのが基本線です。
ただし売人が都合よく現れるとも限らないので、注意してください。
関連記事:大麻の悪いところといいところメリットとデメリットを解説します
大麻を吸える場所は室内と考えよう
タイで大麻を手に入れたなら、吸えるのは室内だけ。
なぜなら、所持しているところを警察に見つかると、普通に逮捕されるからです。
あるいは通行人があなたのことを通報するかもしれません。
タイで大麻を吸いたいなら、かならず室内に限定しましょう。
日本人がタイで大麻を所持するのは、日本の大麻取締法違反なのか?
結論から言うと、日本人がタイで大麻を所持するのは、日本の大麻取締法に違反しています。
タイでも韓国でもイタリアでも、日本人である以上はこの法律には縛られているのです。
しかし大麻取締法によって逮捕されるかといえば、それはまた別問題。
タイで日本の警察や麻薬捜査官が、日本人の大麻使用者を見張っているはずもありません。
関連記事:大麻は吸うだけなら、違法にはならない!? 複雑な大麻取締法を解説
タイでは大麻製品をたくさん楽しめる
マリファナを吸うのがむずかしいタイですが、意外にもバリエーション豊かな大麻製品を楽しむことが可能です。
現在の同国は、以下のような状態になっています。
- あちこちで大麻食品を購入できる
- THCオイルも登場
- 大麻による化粧品もOK
要するにマリファナはダメでも、別な形で大麻を楽しむことが可能、というわけです。
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
あちこちで大麻食品を購入できる
タイでは、デパートやコンビニ、あらゆる場所で大麻食品を購入できます。
いわゆる食べる大麻、エディブルは、タイでは合法だと考えて問題ありません。
デパートでは以下のような大麻食品を入手できます。
- クッキー
- チョコレート
- グミ
- ポップコーン
- 飲み物
- スナック菓子etc..
もちろんすべて大麻入り、これがデパートやコンビニで、当たり前のように売られています。
おっひるやーすみはウキウキ大麻☺
こちら操業40年を超えるタイのお菓子ブランド、Kanom Siamの新製品。大麻入りパンダンリーフ焼き菓子です。6きれ+パンダン茶のセットで170バーツ。お菓子を食べる前に茶を飲むように! との店員からのアドバイスあり。 pic.twitter.com/xH0030vQn8— 松永剛『パノーラ・タイ版』編集長(趣味のつぶやき多め) (@ajimoto) March 16, 2021
たとえば、これは大麻入りの焼き菓子。
もちろん食べても持っていても、罪に問われることはありません。
さらには大麻が使われた料理を扱うレストランまで登場しています。
https://twitter.com/nbac/status/1511890422448418816
上記のレストラン・カフェでは、大麻コーヒーやクッキーがサーブされています。
他にもガパオライスやサンドイッチ、あるいは揚げ物を提供するケースも。
大麻は料理に入れても、さほど味を強く主張しません。
あらゆるメニューが、大麻料理として提供されています。
もしタイへ行くことがあれば、マリファナよりも大麻食品、そしてレストランメニューを楽しむのがおすすめです。
THCオイルも登場
タイでは大麻が今ひとつ自由に吸えないものの、THCオイルというアイテムも登場しました。
タイ バンコクでは医療用大麻が合法化されてTHCの舌下吸収のオイルが販売されています
長くしっかりぶりぶりになります pic.twitter.com/vSc0bsdszv— tao (@cryledogre) January 31, 2020
これは、大麻草に含まれているTHC(テトラヒドロカンナビノール)だけを抽出したものです。
大麻を吸うと、ハイになったり、何をしても楽しくなったりします。
なぜこのようなことが起きるかというと、THCがたっぷり含まれているからです。
つまりTHCオイルを摂取すれば、たとえ大麻ではなくても、ハイになったり、何をしても楽しくなたり、という体験ができます。
大麻による化粧品もOK
またタイでは、大麻を利用した化粧品も続々と登場しています。
2021年12月9日の法律改正により、化粧品にも大麻成分が使えるようになったからです。
現在タイの食品医薬品局には、200を超える大麻化粧品の認可申請が届いているとのこと。
順次認可され、同国内では大麻を利用した化粧品がさかんに扱われるようになるでしょう。
ちなみに現在のところは大麻の種とオイルを使用した化粧品や、石鹸・シャンプーなどが認可を待っているとのことです。
タイの大麻事情に関するよくある質問QandA
本記事ではタイで大麻を吸うことについて詳しく解説しました。
最後によくある質問に対してQandAの形式で解説します。
- タイで大麻を吸うと死刑になる?量刑は?
- CBDアイテムってそんなに効くの?
疑問をしっかりと解決したうえで、タイで大麻を吸うのか、それとも国内でCBDを楽しむのか判断しましょう。
タイで大麻を吸うと死刑になる?量刑は?
非常に薄い確率ですが、タイで大麻所持で死刑になる可能性があります。
タイは麻薬に対してたいへん厳しい国で、販売目的での所持であれば重罰が課せられることで有名です。
懲役30年を課せられた日本人もいます。
さらには終身刑や死刑など、絶望的な量刑が加えれれることも少なくありません。
そしてタイは大麻を麻薬の一種として分類しています。
したがって、タイでマリファナを所持したりすれば、逮捕されて死刑になることはあるでしょう。
ただしすべてのケースで死刑になるわけではなくおおよそ悪質なケースでのみ、極刑になると考えられます。
その根拠として、タイにて麻薬所持で逮捕された日本人男性が、死刑ではなく懲役30年に減刑された経緯などが挙げられます。
逆に言えば大量の大麻草を持っていたりすれば、極刑になることもありえるでしょう。
ちなみに、タイでは2021年6月9日づけで大麻が麻薬のカテゴリーから除外される見込み。
しか娯楽目的の大麻は例外的に除外されない、つまりマリファナを吸って楽しむのは今後も違法で、厳罰が課せられる可能性があります。
CBDアイテムってそんなに効くの?
CBDアイテムの効き目は、個人差はありますが、効くときはとことん効きます。
実は筆者もCBDグミをもう2年ほど食べていますが、不安の低減やリラックス、あるいは集中力の高まりを感じています。
もちろん、人によっては「あんまり効果がないな」と感じるかもしれません。
しかしその場合も、別なCBDアイテムに切り替えるだけで強烈な効果を感じたりもします。
CBDアイテムなら、さまざまな変化を感じられるでしょう。
関連記事:CBDは、実際には効果ない? 本当に使う価値はあるのか
まとめ:タイで大麻を吸うよりも日本でCBDを吸ったほうが安全
本記事ではタイで大麻を吸うことについて詳しく解説しました。
もう一度今回解説したことをおさらいしておきましょう。
- タイで大麻は、合法か非合法か微妙なラインにある
- 保健省大臣が「合法になる」といったかと思えば、タイ麻薬管理委員会は非合法だと言ったりちぐはぐしている
- とにかく法律や報道が錯綜していて、現段階では判断がしづらい
- ただし重要なのはタイ政府が、「娯楽用大麻が合法」とは言っておらず、マリファナを楽しむにはリスクが高い
- 2022年6月9日には大麻株100万本がタイ全土に支給されるタイミングで、娯楽用大麻も合法になるかも
というようにタイで大麻を吸うことは、いわゆるグレーゾーンだと言えるでしょう。
日本よりは吸いやすいでしょうが、それでも逮捕される懸念は拭えません。
その点を考えれば、タイで大麻を吸わなくても、日本でCBDを楽しむのがよいでしょう。
これなら、日本国内で合法的に大麻のチル効果を楽しむことが可能です。
ぜひCBDアイテムで、素晴らしい効果を体感しましょう。