「大麻とお酒を同時に飲むのって、冷静に考えたらヤバくない?」と考えている人は多いのではないでしょうか?
ぶっ飛ぶ大麻とベロベロになるアルコール、両方合わせたら相当危険な感じがします。そもそもアルコールの時点で急性アル中などの可能性があるので、リスクがあるのは当然です。
問題は同時に摂取して新しい危険が生じるか、ですが、今回はこの点について詳しく解説します。
大麻とお酒を同時に飲んだ場合のこと
さっそく大麻とお酒を同時に飲んだ場合のことを解説していきましょう。結論から言うと、以下のとおりです。
- 大麻とお酒、同時だとより強くキマるし、危険性も上がる
- 長期的には未解明な部分が多い
- 大麻とお酒を組み合わせるとお互いに依存しやすくなる
- お酒の代わりに大麻ドリンク
- 日本ではCBD、海外では大麻を楽しむのがおすすめ
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
大麻とお酒、同時だとより強くキマる
大麻とお酒を同時に摂取すると、より強くキマります。誰に体験談を聞いても同じような回答が返ってくるでしょう。
やはり両方とも精神を高める物質。それを同時に摂取すれば、当然ながらより強い変化が得られるでしょう。
もう少し細かい話をすると、大麻とアルコールが組み合わさることで、より多くのドーパミンが分泌されるから、強くキマります。
ドーパミンとは神経伝達物質のひとつ。いわゆる報酬系と呼ばれるもので、分泌されることによりやる気や幸福感、快感が得られます。
アルコールを飲むと楽しい気分になれますが、その理由の一つはドーパミンの分泌が促されるからです。
大麻に含まれているTHC(テトラヒドロカンナビノール)にも同様のことが言えて、要するにダブルの効き目があるわけです。
ちなみにお酒は肝臓でおこなわれる代謝を遅延させます。つまり、THCが体内に残り続けて、効果が長持ちするというわけです。
こういった理由から、大麻とお酒を吸うとよりキマり、またそれが長続きしやすくなります。
リスクを見れば「ちゃんぽん」はほどほどに
こういった大麻とお酒の「ちゃんぽん」は最高に楽しい体験ですが、リスクを考えればほどほどにしましょう。その理由は3つあります。
ひとつは、大麻とお酒を同時に摂取すると二日酔いしやすいこと。先ほどアルコールがTHCの体外排出を遅らせると解説しました。
要するに酔いが冷めづらくなり、朝起きた段階でも酩酊している可能性が高くなります。それも含めてトリップとして楽しめるのですが、次の日に予定があるならちゃんぽんは避けたほうがよいかも
ふたつ目の理由は身体的負担です。大麻を吸ってアルコールも、となると、まず肝臓にかかる負荷は相当大きくなります。
いつもどおりアルコールを代謝し、さらにTHCまで上乗せされるとなると、それはもうずっとノンストップでエンジンを動かすようなものです。
肝臓のみならず呼吸器官や心臓にとっても、大きな負担があるでしょう。というよりも血管との関わりが強い器官はすべて影響を受けます。
三つ目の理由はトラブルの可能性です。お酒を飲んでテンションが上がっている中で大麻まで吸うと、相当ハッピーでハイな気分になります。
上機嫌であるうちはそれでよいのですが、昂るあまりに余計なことをする可能性も。
たとえば誰かと喧嘩をしたり、ものすごく危険なことをやったりするかもしれません。
アルコールで失敗したことがある人も多いでしょう。あのクールなひろゆきだってお酒を飲んで知人を蹴り上げた挙句、「男だったら蹴り返してこいよ!」と怒鳴っています。
そこに大麻まで絡めば、トラブルを起こす可能性はじゅうぶんあるでしょう。
たまに大麻とお酒を楽しむ贅沢な夜があってもよいでしょうが、ほどほどにしないと人生そのものが浮き沈み激しいものになりそうです。
長期的な組み合わせは謎が多い
大麻とお酒の同時摂取は長期的には謎が多い状態です。
普通に考えれば、長きにわたって健康の被害が出ます。特に大麻を吸引したせいで、咽喉や肺には悪い影響が出そうです。
しかし、悪いことばかりでもありません。
海外研究によれば、少なくとも肝臓に対しては健康的だという結果が。なんと「大麻とお酒両方やる人は、お酒しかやらない人よりも、肝臓の病気を患いにくい」というデータが出ています。
わかりやすく言えば、大麻を吸っていることで肝機能を高く保てるという、意味不明な現象が起こるのです。
これはコロラド大学研究チームの研究論文を参照にすると、腑に落ちるでしょう。
同研究によれば「大麻とお酒両方やる人は、お酒だけをやる人より飲酒量が少ない」とのこと。つまり、肝臓に負担をかけるアルコールの総合摂取量が少なくなります。
つまり肝臓がんや肝硬変になりたくないなら大麻で予防できる可能性がある、とは言えるでしょう。
ただしこれはあくまでも肝臓に限定した話。咽喉や肺などは喫煙することで健康を害する可能性があります。
未成年の大麻吸引には精神疾患を増大させるリスクも指摘されていました。
大麻とお酒を両方やれば、長期的な健康問題につながりかねないことを、よく理解しておきましょう。
大麻とお酒で依存症が高くなる?
結論から言うと大麻とお酒を組み合わせれば、両方への依存度が高まります。
要するにアルコール依存症になってしまう可能性が高くなるわけです。
アルコール依存症は、誰にでも考えうる病気。実際そのせいで人に迷惑をかけたり、あるいは家族を失ったりするケースも少なくありません。
大麻への依存は、さほど問題視されていません。大麻の依存度はコーヒーよりも低いとされています。
その点を踏まえればお酒に対する依存を優先して警戒する必要がありそうです。
関連記事:大麻・マリファナは初めて吸うときは効かない?効果がない体質もある?
参考文献:Wiley Online Library
お酒の代わりに大麻を飲む時代
海外ではお酒の代わりに大麻を飲むのが当たり前になりつつあります。
最近は大麻ドリンクと呼ばれる飲料が出回るようになりました。
これはバドワイザーの系列に属するメーカーの大麻ドリンク、「Hi-Fi Sessions」。飲むだけでカンタンに大麻成分を摂取できることで人気を博しています。
そのほかにも、数えきれないほどの大麻ドリンクが大手ディスペンサー・飲料会社からリリースされるようになりました。
こういった飲料が台頭する中で、お酒の役割は取って代わられています。アルコールほど中毒性が高くもなく、あるいは二日酔いにはならない。
しかしアルコール同様に気持ちよくなれるため、今後は大麻入りドリンクがお酒と同様に普及するかもしれません。
日本ではお酒の代わりにCBDドリンク、海外では大麻を楽しもう
いくら大麻とお酒を同時に楽しみたいといえでも、日本ではマリファナが固く禁じられています。アルコールにはゆるゆるなのに、まったく持って変な話です。
もし大麻を楽しみたいなら外国に行きましょう。後ほど詳しく解説しますが、カナダやタイなど、日本人でも大麻を合法的に楽しめる国がいくつかあります。
日本は医療大麻すらまだまともに合法化を検討できていない状況。娯楽用大麻が認められるまでまだまだかかりそうです。
ちなみに日本でも、CBDドリンクを楽しむことは可能。CBDはれっきとした大麻成分なのに合法。
大麻で感じられるリラックスや集中力アップなどの効果が期待できます。
これはCBD炭酸水。
最近流行りのCHILL OUT。1杯500円で大麻の代わりを担うことが可能です。
関連記事:CBD炭酸水、ドリンクとは? 爽快感とCBDの効果を楽しもう
大麻酒「マリファナモヒート」の作り方
大麻とお酒を同時に楽しみたいならマリファナモヒートを作るのがおすすめ。
一般的なレシピは以下のとおり。
<材料>
- ラム
- マリファナ3g
- ライム
- 砂糖大さじ2杯
- フレッシュミント
- 炭酸水
<作り方>
- ライムと砂糖を入れてクラッシュする
- マリファナを入れてクラッシュする
- ラムと炭酸水を入れる
- フレッシュミントを添える
これでカンタンに大麻酒を作ることが可能です。いわゆるチンキですが、モヒートくらいおしゃれにしたほうが楽しく飲めるでしょう。
そのほか、基本的に1杯あたりマリファナを2、3g入れるだけで大麻酒を作れます。シンプルに味の好みは分かれるので、いろいろと試してみましょう。
大麻が吸えるおすすめの国一覧
もし大麻を吸いに行きたいなら、以下の国がおすすめです。
- カナダ
- ウルグアイ
- 米国(州によって異なる)
- タイ
- オランダ
- スペイン
- クロアチア
- チェコ
娯楽目的の大麻が合法ないし非犯罪化されていて、なおかつ治安がよい国といえば、上記あたり。コロンビアやイスラエルなども合法国ですが治安が非常に悪いので注意が必要です。
最近のイチオシといえば、やはりタイ。2022年6月に実質合法化され、アジア圏でもっともフリーダムに大麻を楽しめる国となりました。
チェンマイ・カオサン・バンコクなどの市街地であれば、合法的に大麻が売られています。しかもこれは売人などではなく、ちゃんと国から認可を受けたショップ。
要するに安全性が抜群に高い大麻を、合法的にゲットできるわけです。しかも値段は100バーツ(380円)から、高くても1,000バーツ(3,800円)ほど。
大学生がフラッと遊びに行っても余裕で楽しめます。
タイなら旅費も安いので、非常におすすめです。
関連記事:【2022〜2023年最新】タイで大麻が合法化した!?値段の相場は?
まとめ
本記事では大麻とお酒を両方同時に摂取することについて解説しました。最後に重要なポイントおさらいしておきましょう。
- 大麻とお酒、同時に摂取するとより強くキマる
- 長期的な影響は研究段階だが、肝臓疾患のリスクを下げるという研究結果がある
- 大麻とお酒を組み合わせるとお互いに依存しやすくなる
- 大麻依存を指摘するケースは少ないが、アルコール依存のリスクは大きい
- 最近ではお酒代わりに大麻ドリンクが注目を集める
- 日本ではCBD、海外では大麻を楽しむのがおすすめ
大麻とお酒、両方同時に摂取すれば素晴らしい経験ができるでしょう。一方で二日酔いしやすい、トラブルに発展しやすいといった側面もあるので注意が必要です。
ただ、日本では大麻所持が厳しく禁止されているのは知ってのとおり。日本ではCBD、海外では大麻を楽しむのが、もっとも現実的だといえるでしょう。
関連記事:CBDは体に悪い?副作用は依存症、吸うべきでないシチュエーションを解説