最近になって、日本でもCBDがかなり注目されるようになりました。
今では若い世代から大人まで、幅広い層で、なんらかのCBDアイテムが愛用されています。
そして、
- 妊娠中や授乳中にCBDを摂取したらどうなるんだろう?
- 妊婦はCBDを摂取しないほうがよい?
- 妊娠や授乳期の辛さはラクにしたい
という疑問を持っている人も多いでしょう。
つまり、
- つらい症状をなんとかしたい!
- でもCBDで、赤ちゃんに悪い影響を出したくない
というふたつの気持ちの中で、揺れ動いているのだと思います。
今回は、
- CBDを、妊娠中や授乳中のママが使ってもよいのか
- CBDを、妊娠中や授乳中のママが使う危険性とメリット
などについて、詳しく解説します。
<この記事のポイント>
- 妊娠中や授乳中にCBDを使うのは、まだ避けたほうがよい
- ヘンプシードやヘンプオイルを使うのがおすすめ
- CBD以外の方法で、妊娠中のつさい症状をやわらげるのが大事
CBDは妊娠中や授乳中のママが使っても大丈夫?専門機関の意見は?
結論から言うと、妊娠中・授乳中にCBDを使うのはおすすめできません。
なぜなら、「妊娠中のママがCBDを使っても大丈夫!」という研究結果が出ていないからです。
妊娠中ではない人がCBDを使うのは、いろんな機関が安全だと言っています。
たとえば、
などは、CBDについて「安全だよ」と言っています。
しかし「妊娠中や授乳中にCBDを使ってもよい、使ったほうがよい」という研究結果はほとんどありません。
もしかしたら、すごく大きな悪影響があるかもしれないのです。
最悪の場合、赤ちゃんに対して何かよくない遺伝のようなものが受け継がれるかもしれません。
だから妊娠中や授乳中に、CBDは使わないほうがよいでしょう。
ちなみにアメリカでは、CBDの原料である大麻を吸う妊婦が増えているとのこと。
しかしアメリカの産婦人科学会は、「大麻(つまりCBD含んだマリファナ)は、妊娠中なやめておくべきだ」とアナウンスしています。
それくらい、妊娠中や授乳中の大麻・CBDの摂取は、まだまだ危険性が残っているのです。
そもそもCBDって何?
「CBDについて、よくわからない」という妊娠中のママも多いでしょう。
いったん、CBDについておさらいしておきます。
CBDは、大麻草に含まれている特別な成分の一種。
正式には、「カンナビジオール」と言います。
最近ではCBDにはさまざまな効果があるとわかりつつあり、世界中で使われるようになりました。
CBDの効果として、
- リラックスできる
- 不眠の改善
- 痛みをおさえる
- PMSや生理痛をラクにする
- 肌の美容をサポートする
- 集中力が高まる
- 不安な気持ちをおさえる
などが期待されています。
もしまだ妊娠中・授乳中でないなら女性にとっては嬉しい効果がたくさんありますね。
特にPMSや生理痛など、女性特有の悩みに効果が期待できるのは大きなポイントです。
妊娠中の人には、先ほども触れたとおりおすすめできません。
ただし、そうでない女性の人は、生理痛やPMSなどのケアを目的として、CBDを使ってみるのがよいでしょう。
妊娠中・授乳中のママがCBDを使う危険性とメリット
妊娠中・授乳中のママがCBDを使った場合、いろんな危険性があります。
一方で(おすすめしませんが)CBDを使うことによるメリットも、いちおうは期待されます。
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
妊娠中・授乳中のママがCBDを使う危険性
妊娠中・授乳中のママがCBDを使う危険性としては、とにかく赤ちゃんへの影響が心配されます。
大人であるママは、CBDを摂取しても問題ないかもしれません。
しかし赤ちゃんは体が小さいので、たとえほんの少しの成分でも、悪影響を受ける可能性があるのです。
CBDの赤ちゃんへの影響は不明な部分もあるのですが、もしかしたら、想像もつかないような現象が起こるかもしれません。
また、「CBDを飲んだ飲んだけど、大丈夫なんだろうか?」というママの不安が、結果として子宮や胎盤に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
個人的には、「CBDが生理痛やPMSを改善する」という部分も、妊娠している場合には危険なのでは? と感じます。
よくも悪くも、生理痛やPMSに干渉するということは、それが妊娠中であったときに、何も影響がないとは言い切れないでしょう。
こういった点が、妊娠中にCBDを使う危険性だと言えます。
妊娠中・授乳中のママがCBDを使うメリットはある
そうはいっても、「CBDが気になる」という人もいるでしょう。
妊娠中・授乳中のママがCBDを使うメリットとしては、以下が期待されます(絶対ではないので注意してください)。
- つわりによる痛みを和らげる
- 不安定なメンタルを安定させる
- 不眠症を改善する
- イライラした気持ちをおさえる
- 吐き気を軽減するetc…
上記のような効果が、いろんな文献や研究で指摘されているのです。
妊娠中・授乳中は、さまざまな症状がママの体に現れます。
特につわりでもたらされるさまざまな症状は、CBDで改善されるとよいですよね。
特に痛みを改善する効果は、それなり期待できます。
海外では、鎮痛剤として「医療大麻」が使われているくらいです。
もちろん医療大麻と市販のCBDは別なものなので同じことにはなりませんが、そういった効果があったとしても不思議ではないでしょう。
関連記事:医療大麻がもたらす効果と、 日本における合法化と普及について
妊娠中の人はCBDよりもヘンプシードやオイルがいいかも!
関連記事:ヘンプオイルとは何か? 美肌効果やにきび改善にも使える?
と言うように、妊娠中・授乳中の人はCBDを使うべきではありません。
やはりどこかの専門機関が、「妊娠中でもCBDを使って大丈夫」と発表するまでは、見送るのがよいでしょう。
ただし、妊娠中・授乳中のママでも、CBDアイテムではなく「ヘンプシードアイテム」なら問題なく使えます。
ヘンプシードとは、CBDアイテムと同じく、麻から抽出された特別な素材です。
ヘンプシードは、CBDほど危険性が指摘されていません。
むしろヘンプシードには、
- 必須脂肪酸
- 鉄分
- 亜鉛
- 銅
- マグネシウム
- 不溶性食物繊維
など、さまざまな栄養素がたっぷりと含まれています。
これらは、じゅうぶんな栄養が必要な妊娠中・授乳中の人とって、たいへん大切な栄養素です。
上記の栄養素を摂取することにより、
- 便秘改善
- 美容効果
- 貧血予防
- 血行改善
- アレルギー反応防止
といった効果が期待できます。
痛みをおさえたりするわけではありませんが、間違いなくヘンプシードなら、妊娠中・授乳中によい影響を与えるでしょう。
今何かのつらさや悩みを抱えているなら、ぜひ一度試してください。
栄養状態はグッと良くなるはずです。
ヘンプアイテムには、ヘンプシードナッツとヘンプオイルという2種類が存在します。
CBDが使えないとき、妊娠中のつらさをラクにするには?
残念ながら当メディアでは、安全性や社会的責任といった観点から、妊娠中のママにCBDをおすすめできません。
ヘンプシードやヘンプオイルのメリットを伝えるのが、せいぜい当メディアにできることです。
そのついでと言ってはなんですが、ほんの少しでも妊娠中・授乳中のつらさ軽減する方法について触れていきます。
メンタルの不調や不安感、うつ症状
メンタルの不調や不安感には、ちょっとした運動がおすすめです。
運動といっても、大したことではありません。
少しおうちの周りを歩いたりするだけでOK.
日光を浴びながら歩くことで、体内でセロトニンなどが分泌され、メンタルの不調を改善するうえで役立ちます。
また、「友達と話す」「目を瞑って横になり、深呼吸する」といったことでもOKです。
それで一気に元気になるわけではないでしょうが、少しだけ気分は晴れるでしょう。
妊娠中のメンタルには、CBDよりもちょっとした工夫のほうがよかったりします。
眠れない
眠れないときは、とにかくいきなり睡眠導入剤やサプリメントを使うべきではありません。
なぜなら、こういったものは赤ちゃんの健康を害する可能性があるからです。
また、睡眠薬やデパスといった、いわゆる「無理やり心を落ち着かせるタイプ(ベンゾジアゼピン)」のものは、特に避けるべきです。
代わりに
- あたたかい牛乳を飲む
- 暖かいアイマスクで目を温めてゆっくりする
- お風呂に入って体を温める
- 頭やお腹をマッサージする
といった方法がよいでしょう。
これならCBDがなくても、妊娠中に不眠症をある程度解消することが可能です。
吐き気を感じる
妊娠中は、つわりによって強烈な吐き気を感じることもあります。
この吐き気は非常につらく、ついついCBDに興味がいくこともあるでしょう。
ただ、吐き気を感じるときにも、いくつかの方法があります。
まずは、消化が良いものを中心に食べること。
ヨーグルトやバナナ、スープやお茶漬けなどを食べるとよいでしょう。
そうすれば早い段階で消化されるので、吐き気を感じることも少なくなるはずです。
また、やはりゆっくり横になるというのもよいでしょう。
このとき、仰向けやうつぶせで寝るよりも、「横倒し」に寝るのがおすすめです。
横倒しの姿勢は「回復座位」と呼ばれ、体の不調を直すのに向いています。
つらいときは、しばらく横倒しに寝転んで休んでみましょう。
貧血
妊娠中は、貧血に悩まされることもあります。
貧血はかなり重大な問題で、ママもつらい思いをするし、赤ちゃんの発達に影響が出ることもあります。
また、切迫早産のリスクも高くなるので、注意が必要です。
貧血がつらいときは、「ショック体位」がおすすめ。
これは仰向けになって、膝から下の足部分を15cmから30cmほど浮かせる姿勢です。
もちろん膝下には、布団やクッションを挟んで問題ありません。
この姿勢を取ると、脳に血が回りやすくなるので、かなりラクになります。
また普段の食事では、鉄分を取るようにしましょう。
鉄分があれば、血液を作りやすくなり、貧血を予防することが可能です。
結局、妊娠中はCBDを摂取するよりも、ずっと現実的な方法だと言えます。
また先ほど触れたヘンプシードやヘンプオイルは、鉄分がたっぷり含まれているのでおすすめです。
継続的に食べる習慣を続けていれば、貧血の問題も少しずつ解決されるでしょう。
まとめ:妊娠中・授乳中はCBDを避けたほうがよい
妊娠中・授乳中は、やはりいろんな症状に悩まされることがあります。
特につわりに由来する症状は、本当にきついものだと思います。
筆者は男ですが、つわり(に限った話ではないですが)、「どうしてこれだけの症状を乗り越えられるのだろう、すごいな」と思う限りです。
ただ、CBDを妊娠中に摂取するのは、おすすめできません。
しかしヘンプシード・ヘンプオイルなら、ママと赤ちゃんの健康を害することなく、貴重な栄養をたっぷりと摂取できます。