CBDが大ブームになってから、もう5年くらい経ちました。
同時期から流行ったHIP-HOPと同様に、すっかり馴染んだ様子です。
そして、CBDは世界中で研究を尽くされ、「安全だし、人体にもよいもの」だということが、次々と裏付けられています。
しかし、「CBDが規制されるかも?」と不安がっている人も多い様子です。
たしかに日本は大麻には厳しい国なので、CBDが規制されても不思議ではないですよね。
今回は、
- CBDが規制されるのか
- 大麻のほうはどうなるのか?
といった点について解説します。
CBDのこれからを知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
【2021年】CBDは規制されるのか? 販売禁止になる?
まずは、今後CBDが規制されうるのか、考えてみましょう。
最初から答えを言うと、そこまでネガティブな状況ではありません。
最近の動向で、CBDは規制されなさそう
結論から言うと、CBDが規制されることは、今のところなさそうです。
なぜならCBDを規制するよりか、「規制を緩める」方向で話が進んでいるから。
2021年5月14日に行われた「検討会」では、「部位規制をなくそう」という話が出ています。
(引用:Yahoo!)
「部位規制」をカンタンに言うと、「CBDは、大麻の”花”や”葉っぱ”から抽出してはいけませんよ」という意味。
今までは部位規制があったので、CBD濃度が薄い茎や種から、頑張って抽出していました。
しかし部位規制がなくなれば、CBD濃度が高い”花”や”葉っぱ”からも抽出できます。
つまりCBDは規制されるというより、「もうちょっと広まってもいいんじゃない?」という方向で調整されていると言えるでしょう。
もしCBDを規制するなら、「部位規制なくてもよくない?」という話にはならないですよね。
CBDを、理屈なしで否定する勢力も
ただ、CBDを理屈なしで否定して、「規制しろ」と言っている人たちもいます。
先ほど触れた「検討会」に参加しているある重役は、報道取材で以下のように答えました(人権の観点から個人名を控えます)。
「CBDアイテムは、大麻の使用につながりかねないので、規制する方向で考えるべき」。
とまあ、検討会にはこういった意見の持ち主も参加しています。
個人的には「大麻の使用さえ、タバコよりも危険性が低い」とは思うのですが、まだまだ理解は広まっていないのが現状です。
だから、CBDの規制はスムーズに行かないかもしれません。
CBDアイテムはカンペキに合法?
CBDアイテムについては、規制がかかっていないものの、「本当に合法で間違い無いのか?」と思う人もいるでしょう。
結論から言えば、ネットショップで買えるようなものは合法と考えてOKです。
なぜならネットショップで販売されているものは、輸入許可が得られ、厚生労働省認可の元で販売されているから。
だから、楽天市場などでCBDアイテムを買うとき、合法性については心配しなくてOKです。
ものすごく厳密に言うと、CBDアイテムにはごくごく少量のTHCが含まれている場合もあります。
これはCBDとTHCを完全に分離するのがむずかしいから起こることです。
本来ならNGですが、厚生労働省ないし税関なども、多少のTHC混入については、完璧には検査していません。
しかし、それでも「厚生労働省が認可した」という事実は変わりません。
またCBDアイテムに入っているTHCはあまりにも少なく、人体には影響しないと見て問題ないでしょう。
何がどうなったら違法になるの?
また、「大麻について、何をどうしたら違法になるのか?」という点がわからない人もいるでしょう。
厚生労働省などの見解などを統一すると、
- CBDアイテムを使うのは問題ない
- ただし、大麻・マリファナは、所持した時点で違法
と、(わかりやすく言えば)まとまります。
つまりその辺の売人から大麻やマリファナを購入して所持しない限り、問題ないと言えるでしょう。
なお、大麻については、所持だけではなく使用まで規制するという動きもあります。
(引用:Yahoo!)
医療大麻は別として、嗜好品としての大麻に関する普及は、まだまだ先が長いでしょう。
CBDの規制とは、わけが違うようです。
医薬品としては?
CBDと大麻については、医薬品への利用が厳しく規制されています。
日本では、未だCBDか大麻が原料となった医薬品は認められていません。
海外では、CBDが主に使われている「エピディオレックス」という医薬品は認可されています。
これは「てんかん」の治療薬として有用です。
しかし、日本でエピディオレックスが処方されることは、2021年8月現在、あり得ません。
ただし医薬品としてのCBDや大麻も「あってよくない?」と検討されており、今後は普及する可能性もあります。
(引用:毎日新聞)
早ければ2022年にも、法律自体は書き換えられるかも知れません。
CBDを安全に販売したい? 販売許可は?
CBDの規制が検討される中、「自分で安全に販売したい」と思っている人もいるでしょう。
結論から言えば、これは可能です。
CBDについては、厚生労働省認可さえあれば、販売できます。
具体的な流れとしては、厚生労働省のガイドラインに基づき、以下のような手続きが必要です。
- 証明書・成分分析書・製造工程の写真を提出する
- 麻薬取締部における審査を受ける
- 輸入時の「食品輸入届出」を出す
- 薬機法や保健所がさだめる広告表記のルールに基づいて販売するetc…
手続きは煩雑ですが、別に個人でもCBDを販売することは可能です。
ただしCBDに関する輸入規制は複雑で、状況や商品次第では、別な手続きが必要となるかもしれません。
CBDは、今後価格が下落するかもしれない(安く買える?)
CBDの規制に関連づいて、現在、CBDは安くなりつつあります。
たとえば喫煙タイプのCBDアイテムなら、本メディアが運営を始めたころ、10,000円くらいはないと手に入りませんでした。
しかし現在ではCBDペンなるものが登場し、安ければ1本2,980円くらいで購入可能です。
またCBDグミfxなども、CBD含有量を5倍にして値段は据え置きするなど、明らかにCBDは安くなっています。
関連記事:CBDグミとは一体なんなのか? 効果やメリット、入手方法を詳しく解説します
なぜCBDが安くなりつつあるか、というと、
- CBDの規制がゆるむことが予測されたので、参入するメーカーが増えた
- メーカー同士での価格競争が起こった
- CBDの市場拡大に対する需要が増えた
- 消費者がCBDの相場を理解し、高いものには手が出なくなった
といった要素が考えられるでしょう。
このままいけば、”しばらく”はより安い値段で使えるようになるかもしれません(あくまでも一般的な市場の原理に基づく予測ですが)。
ただ、CBDの需要が大きくなれば、値段も上がるというのも、これまた市場の原則です。
CBDの規制が解除され、品質について向上した場合、消費者は強い興味を持つでしょう。
現に筆者も「規制解除後の、CBD濃度が高い”花”や”葉っぱ”から作られたものを試してみたい」という気持ちはあります。
つまり規制が解除されたあとは、安くなっている値段が再び高くなる可能性もあるわけです。
買うなら今、なのかもしれません。
CBDは、2021年以降使えなくなる? それとも、普及する?
CBDが2021年以降、どのように扱われるか気になる人も多いでしょう。
予想は非常にむずかしいのですが、筆者の感覚でいくと、
- 今まで以上に広まる可能性が80%
- 現状維持が10%
- より強く規制される可能性が10%
といったところです。
まず、なんといってもCBDについて「部分規制が緩む」というのは、たいへん大きなポイント。
これを素直に受け取れば、CBDは普及していくでしょう。
一方で部分規制がかならず解除されるわけではありません。
そうなると現状維持か、あるいはそれよりも悪い状況になるかもしれません。
また「CBDが価格競争で安くなって、薄利多売になり、参入するメーカーが減少する」ということも考えられます。
そう考えれば、「かならずCBDが普及するとは言い難い」ところ。
ただし、誰もが恐れている「CBDが規制されて使えなくなる」という最悪の事態だけは、シナリオとして考えづらいでしょう。
今のうちに買っておきたいCBDアイテム3選
先ほど触れたとおり、CBDは現在、価格が下がっている傾向にあります。
しかし部分規制が解除されてからは、CBDへの需要が高まり、値上がりする可能性もあるでしょう。
買うなら今のうち、なのかもしれません。
もしCBDに興味があるなら、以下のようなアイテムをおすすめします。
<CBDオイル:CannaTech(カンナテック)ISOLATE DROPS>
<CBDカートリッジ:AZTEC(アステカ)>
<CBDペン:AZTEC(アステカ)使い捨てCBDペン>
ところで、大麻の方は規制が続く?
CBDの規制は、今のところあまり心配しなくてよさそう。
しかし、大麻の方は、少なくとも日本では、まだ全面解禁とは行かなそうです。
ただ、ほんの少しだけですが、解禁を目指してポジティブな要因が出てきましいた。
医療大麻は? 嗜好品は厳しい
医療大麻に限って言えば、やっと、本当にやっと解禁への流れが見えてきました。
2021年5月14日に行われた厚生労働省の「検討会」では、「CBD・大麻の医療目的での規制見直したら?」という意見が出ています。
(引用:Yahoo!)
今まで医療大麻やCBDの医療転用における規制撤廃は、ほとんど議論されて言いませんでした。
しかし上記画像の全国紙社会部記者の主張を採択するなら、「規制見直しで医療現場で使える」タイミングが、そう遅くないかもしれません。
特に、アメリカで実績のある「エピディオレックス」などは、CBD規制解除とおともに、一番早く認可されそうに思えます。
茎や種は使ってよい?
先ほども触れましたが、CBDには「部分規制」というものがかけられています。
部分規制とは、「CBDを抽出してもよいけど、”花”とか”葉っぱ”からはダメ。それ以外の場所から」というルールづけ。
逆に言えば、CBDは”花”か”葉っぱ”から抽出しなければ合法です。
つまり、茎や種からCBDを抽出することは規制されていないし、何も問題わけないですね。
大麻を育てる! 大麻取扱者になるには?
中には、「自分で大麻を育てたい!」と思っている人も多いでしょう。
結論から言えば、まったく不可能なわけではありません。
大麻取扱者という免許を持てば、理論上は大麻を育てることが可能です。
ただしその免許は「大麻を研究・繊維目的で利用する」という前提において発行されるもの。
したがって、大麻規制をくぐりぬけ、CBDやマリファナを楽しむなんてことは、非常にむずかしいでしょう。
まとめ:CBDはまだ規制されないから安心
CBDについては、「規制されるのでは?」と心配する人も多いでしょう。
しかし、日本においてもむしろ「CBDの規制を解除していこう」という流れがあります。
よって、普通に考えれば規制、販売禁止するよりも「普及させよう」という流れが見えます。
さらには、CBDだけではなく医療大麻についても、規制緩和の意見が上がっていました。
ただ、中には「CBDが普及すると大麻の乱用が考えられる」という意見もあります。
しかしあくまでも一意見であり、「CBDのさらなる規制」については、特段検討されていません。
反対意見がある以上多少はもたつきそうですが、流れとしてはCBD規制解除・普及へと進んでいると言えるでしょう。